1.香港出張から帰国して自宅へ。

自宅に帰ると、疲れ切った雰囲気の妻と二人の子ども。
大変だったね。
そして妻と話す。
「もう仕事、辞めるわ。」
大変だったとは言え、ぼくはけっこう仕事が好きで、働き方、仕事選び、転職などなど、妻にはさんざん好きなようにやらせてもらったから、もう今度は、子育てをメインにしていこう。
時は2014年12月11日、冬休み前。
「いきなり辞める訳にはいかないけど、年度末3月まで働いて、年度の切替のタイミングで辞めようね」
2.緊張の校長室

もう、辞めることは決まった。
辞める事に迷いはない。
引き留められても絶対に辞めるだろう。
でも、難しいのは、それを上司や同僚に伝えること、そしてタイミング。
そういうことをあらたまって伝えるタイミングって、忙しい日常業務の中、なかなか取ることができない。
翌日の金曜日は、忙しい一日があっという間に過ぎ去り、伝えることができなかった。
次の土日は、行事があったため、土日も出勤した。
日曜の行事が終わって午後になり、今なら行けるというタイミング。
学校勤務だから、上司は校長先生。
校長室の前に来る。
「いた!日曜なのに、校長先生も仕事してるのか」
日曜だから静かで落ち着いているし、絶好のタイミング。
緊張感が高まる。
逃げたい。
でも、今しかない。
意を決してノックをする。
「はーい、どうぞー。」
校長先生の声が帰ってくる。
3.「それを考えるのは私の仕事だから、君は安心して制度を利用しなさい」

一人で校長先生の部屋に入るのはこれが初めてだ。
「日曜日に、すみません。」
「はい、どうしましたか」
ぼくはドキドキしながら、仕事が忙しすぎて、仕事と家族の両立ができず、妻に負担をかけている今の状況を話して、仕事を年度末で辞めたいことを伝えた。
「そういう時のために育休という制度があるんだから、育休を取ったらいいんじゃないですか?」
え!
育休取ったら、人員補充はないはず。
他の人に負担がかかってしまうじゃないか。
それは、まずいでしょう。
「育休を取ってしまうと、ただでさえ多い仕事で、人員が1名減になって、みんなに迷惑をかけてしまいますから、育休ではなくて、辞めて、また1名新しい人に入ってもらった方がいいと思います」
すると校長先生から、意外な言葉が。
「それを考えるのは、上司である私の仕事だから、君は安心して制度を利用しなさい」
ハッとした。
そうなのか。
人員が減って職場の仕事が回らない、というのは、一職員が考えることではなく、言われてみれば確かに、組織全体の問題か。
そして、それを考えるのは私の仕事と、ハッキリ言える校長先生がすごい。
家に帰って妻に報告。
「4月から1年間、育休取ることにしたよー」
ホッとする妻。
そして、次に動き出したことは、、、(つづく)
今では自給自足の暮らしをしているわが家ですが、サラリーマンだった頃は、こんな感じでした。
この経験から、暮らし自体が、遊びで、学びで仕事である、だから究極、ただ暮らしていれば暮らしが回る。
そんな「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」のライフスタイルを実践していくようになりました。この暮らしの実現方法についての詳細を、無料のメルマガ講座でお伝えしていますので、興味のある方は、下のフォームからご登録ください。メールアドレスだけでも、登録できますよ。