2016年度、タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
山から木や竹を切ってきて、それらの天然資材で家を建てたい。
滞在日数、残り2週間。
それまでに、何とか屋根を完成させないと、建物自体が全て雨でダメになってしまう。
そんなプレッシャーの中、屋根づくりを進めていきますが、ここから5日間、頼りのサンドットさんが不在に。
ダイジョブか!?
77日目~村長不在の4日目
今日も朝から少しだけたき火。
日本で普通に仕事をしていた時のぜいたくは、好きな時に回転寿司やラーメンが食べられること。
ここでのぜいたくは朝たき火。
どっちも好きです。
さて建築もかなり差し迫ってきたので最近は朝食前にも作業してます。
朝食後は、アメリカン男子コリアン女子が手伝いに来てくれました。
屋根の上からヤッホー。
写真は妻が撮ってくれました。
妻は写真を撮った後、そのままiPadを持って今日は1人カフェタイムに行きました。
あ、今日はサタデーマーケットの日ですが、屋根を仕上げるために夕方だけ行くことにしました。
4日前に注文した屋根材がなかなか届かずですが、その分屋根を乗せるための垂木と野地板の作業が進みます。
午後は昼寝タイムもとらずに暑い中作業。
それなのにアメリカン男子と日本人女子Aさんが手伝ってくれます。
ありがとー。
おかげで野地板16本のうち、12本が完了しました。
4時からはサハイナンメンバーでサタデーマーケットへ。
みんなで食べてたらなんとなくテンションが上がって撮影タイムに。
いい時間を過ごせました。
明日は村長サンドットさんが帰ってくるはずの日ですが、ほんとに帰ってくるかなぁ。
残り11日!
78日目~村長不在の最終日
今日はよく家づくりを手伝ってくれていたアメリカン男子とコリアン女子が帰る日。
起きて朝たき火を少しした後、最近恒例の、彼らを送りがてら街に出てモーニングマーケットで朝食。
その後コンストラクションショップへ。
5日前に頼んだ屋根材がまだきていないので。
聞いてみると、2日前のみんなで学校に行った日に届けたという。
帰って探してみると、ご近所さんの家に届いていた。笑
ここから建築現場へは、急な坂道を下りて上ってまた下りなければいけない。
特に最後の下り坂はかなり急で怖い。
だから最後の坂の手前まで車で運んで、残りは手作業で運搬しようかと思った。
だけど、屋根材一枚推定5キロ。が76枚。合計380キロ。
しかもでかすぎてせいぜい4枚ずつしか運べない。
この坂19往復も運搬できないよー。
仕方ない、車で行くか。
でも下りて行った先は狭くて進行方向を変えられない。
下りた後また上ってくることを考えると、バックで坂を下りなければいけない。
意を決して行ってみる。
サイドブレーキを引いて、フットブレーキも思い切り踏んでいるのに車がゆっくり後ろに下がっていく。
初めての経験、怖すぎる。
しかし怖い思いをしつつなんとか2往復し、建築現場へ運搬完了。
よかった…
よーし、屋根つけるぞー。
でもどうやってつけるんだろう…
しばしぼう然…
とりあえず、蚊よけのたき火でもするか。
そういえば小さい頃、テスト前になると勉強のエンジンがなかなかかからなくて、普段はしない部屋の掃除をし始めてたな。
そんなことを思い出しながらたき火で心を落ち着け、いざとりかかります。
ほとんどの建築資材が天然ものなので、まっすぐなところがなくて、どこを基準に長さを測ればいいかがよくわからないのが難しい。
でもちゃんとまっすぐに設置していかないと、屋根は下からつけていくので、最後に一番てっぺんを設置するときにズレに気づいて全部やり直しということになってしまう。
何度も色々なところを測定して色々色々考えてやり方を決定。
で、このやり方では、屋根の両側の野地板を完ぺきに作らなければいけない。
3枚だけを取り付けて、そのあとは再び野地板作業。
しかし先日、この野地板用の木材を足場にしていたら、手伝ってくれたアメリカン男子が乗っかった時に折れてしまった。
ケガはなかったものの、また買いに行くのがめんどくさい。
うーむ。これ、くっつかないかな…
さっそく挑戦。
両側から数本のクギを打ち込んでみる。
おー、見事復活!
買いに行く必要がなくなった!
とここで、お昼の時間。
家から下りて、記念すべき屋根取り付け開始の写真を。
今日は自分以外は1日森で竹細工をするということで、サハイナンには自分だけ。
昨日WiFiできなかったのもあって、昼は街へ行くことに。
WiFiをつないでいると、サンドットさんからのメールが。
予定通り帰ってくるので夕方迎えにきてほしいとのこと。
娘と二人でお迎え行ったけど、当然のように時間通りに来ないバス。
近くの顔なじみの個人商店でトイレを借りると、娘に売り物のお菓子を持ってきてくれて、どうぞと渡してくれる。
どこ行ってもやさしいなぁ。
ところでこのバス停には、こんなふうに水が置いてある。
赤い容器の中に冷えた水が入っている。
それを上に乗っているコップですくって飲む。
コップはひとつ。
口をつけたコップをそのまま次の人が使う。
サンドットさんが言っていた。
「これを見ると先進国の人はきたないという。だけどこれは文化なんだ。」
そっかー、文化かー。
文化に対して他の国の人がきたないというのも失礼だなぁと妙に納得。
今では平気で現地の人と同様にこれで水を飲んでます。
待つこと1時間、サンドットさんを乗せたバスが到着し、無事にサンドットさん不在の5日間は終わったのでした。
さああと10日、ラストスパートだ。
79日目~野地板完成ー!
今日も朝たき火からスタート。
いつもiPadで写真を撮っているけれど、フラッシュ撮影ができないので、昼間の写真しか撮っていない。
だけどたき火がきれいだったので、早朝の暗い時間だったけど撮ってみました。
このたき火の良さ、伝わりますか。
さて今日の建築。
今日はフランスのケビン君が手伝いに来てくれました。
高所作業も恐れずにやってくれて、頼もしいです。
しかし高所作業を恐れなさすぎたのか、事件が起きました。
地上5メートルの高さでの作業中、小さなクギで仮留め中の長さ3.5メートルの野地板につかまって体重をかけてしまいました。
バキッと言って野地板が外れバランスを崩しました。
と言ってもそのとき立っていた場所に戻っただけで、転落事故には至らず、ケガもありませんでした。
先週もアメリカン男子が乗ってはいけない足場に乗って板を割り、ケガはなかったものの80センチ下に転落してしまった。
手伝ってもらうときは、もうちょっと彼らの安全に気をつけないといけないな。
そういえばサンドットさんも、いつも◯◯だから気をつけろと、よく言っているな。
午前中は、全部で8本必要な野地板の、7本目を終了。
もう最近はとにかく完成させたくて、朝食前や昼食直後も作業をしたりしている。
いつもは暑すぎるので昼休みを2時間はとるのだけど。
この日も同様に、作業しまくり。
8本目の最後の野地板設置に悪戦苦闘していたら、また彼が助っ人に来てくれました。
この作業、二人でやると一瞬で終わるので助かります。
午前中バランスを崩したのでもう来てくれないかもと思いましたが、また来てくれてよかった。
おかげで全ての野地板設置を終えることができました。
左右対称になった屋根の骨組み、美しい!
屋根を設置するための目印のマーキングも終え、明日からはバンバン屋根をつけていけるはずです。
残り9日間、明日が楽しみです。
(この記事は、2017年2月18日、19日、20日のブログを再編集したものです。)
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