スーパーカンボジア人(サイヤ人じゃないよw)
今日は試練の6日目。
しっかりと試練到来。
朝は普通の朝。
昨日カンボジア人が直した水道管は、昨日よりは溢れる水が多くて
小さな噴水状態になっているものの、問題になるレベルではないので一安心。
昨日水道管を修復したカンボジア人。
朝食後に水道管を本改修、つまり破損部分を外して新しい管をつなぎかえるという。
相変わらずすごい自信。
しかし、開始後少しして部品が足りないので、
午前は部品を購入に町へ出かけ、午後に再度直すとのこと。
ということで午前は妻がスイス人女性とヨガをすることに。
おれは子守。
こうして午前は平和な時間が過ぎていった。
そして午後。
水道の修理は2時からやるというので、万が一に備えて水を確保。
洗濯も全て終わらせておいた。
そして午後2時。
直す様子を見に行く。
まずカンボジア人が元栓を閉めに行って、キッチンに戻ってきた。
破損箇所はキッチン付近。
自分はもう手出しはせずに、この貴重なトラブルの経験を写真に収めようとだけ考えていた。
しかし、元栓は閉めたようだが、水がなかなか止まらずに、ゴムチューブを巻きつけて
仮修復してある破損箇所から、相変わらず小さな噴水が噴き出している。
当然水が止まるまで待機するのだろうと思っていたところ、
おもむろに巻きつけてあるチューブを外し始めるカンボジア人。
そんなことしたら水が噴き出すじゃんか!
ほらー。
そして相変わらず水が止まらない。
水道管が、サハイナン全体に行き渡っているため、元栓を閉めても水道管の水が全部
空になるまでは、管の中に残った水がここから出続けるためだ。
ただ、残っている水があるから止まっていないのか、
元栓を閉め間違えて止まらないのかはわからない。
そこで自分は、カンボジア人が閉めたという元栓を確認に行った。
キッチンから元栓までは3分ほど。
元栓は確かにしまっていることを確認できた。
また3分ほどかけてキッチンにいくと、ずぶ濡れになってできたできたと喜んでいるカンボジア人。
確かに、破損箇所が修復されていた!
なんと、残り水が全て出てしまう前に、気にせず破損箇所をノコで切断し、
新しい管を接続部品で接続したようだ。
相変わらず度肝を抜く。
その後さらにわけのわからないことを言うカンボジア人。
「よし、これでここは完了。もう1箇所の修理に行こう。」
なんだ、もう1箇所って?
とにかくついて行ってみよう。
元栓付近にまた戻る。
するとよく見ると、元栓付近の水道管でも小噴水が!
わけがわからない!
なんで2日で2箇所も水道管が破損するんだ!?
近くにいたアメリカ人に聞くと、昼食前にブロックが水道管に落ちて破損したという。
その言っているアメリカ人が落としたのかは不明。
アメリカ人がやったような気もするが、あまりにも申し訳なさが見えないので、違うのかな?
その辺にコンクリートブロックが落ちていて、邪魔だから放り投げたら、
その水道管の上に落ちてしまったと。
日本人だったら、本当に申し訳なさそうに何度も謝りそうな場面。
こんなところでも、文化の違いを感じていたりしたのでした。
よくわからないが、早速カンボジア人得意のゴムチューブ巻き。
相変わらずすごい技術。
ということで、2箇所とも直してしまった。
この間わずか30分程度。
信じられないな。
ということで何とかまた通常生活に戻った。
夕飯はまた我が家が中心になって作ることに。
しかしまたここから、試練の始まり始まり〜。
なんと今度はキッチンの水が出なくなってしまった。
理由はよくわからないが、夕飯を作らなきゃいけないので、
キッチン近くの水道を使って夕飯の準備を継続。
と思ったら、しばらくしてその水道も出なくなった。
トイレは出るようだよ。
なんでだろうねぇ。
と喋っていたら、間もなくトイレの水道も停止。
サハイナンの水道、全部が止まった?
ピーンチ!
さすがにそれはやばいのでは?
またまた水のタンクや元栓などを確認。
水のタンクは60センチ水が入っているのでタンクは問題なさそう。元栓もだいじょぶそう。
ただ、タンクの前に、山からきた水を分岐させるためのバルブがある。
通常は、山からきた水は、水タンクに送る。
しかし、タンクがあふれた時のために、山からの水をタンクに入れないということもできる。
どうも色々いじっているうちに、このバルブを間違えていじってしまったのかな?
でも、確実なことはわからないので、一旦それはそのままにしてキッチンへ。
キッチンへ行ってしばらくすると、もう1人のスイス人女性が、もう大丈夫と言って戻ってきた。
やはり、そのバルブを間違えていじってしまっていたようなので、元に戻してきたとのこと。
これでまた時間が経てば、使えるようになるんじゃない?とのこと。
とりあえずできた夕飯を食べながら水道の復旧を待つ。
しかしいくら待っても水は出てこない。
こんなに時間がかかるなんておかしいねと言いながら、仕方ないから明日まで待ってみよう。
今日は水道使えないね、なんて話して夕飯終了。
しかしっ。
大人は1日程度断水してもどうにでもなるからいいけど、うちは子供がいてそれこそ死活問題。
部屋に帰って飲み水の確認。
さっき確保した水が3リットルほどある。
あとは生活用水としてバケツに貯めてあった水。
今日のシャワーはこの水でタオルを濡らして拭くだけだな。
明日も出なかったら、最悪ギブアップして一旦ナーンのホテルまで戻らなきゃいけないかな。
あー、水の心配もせず、ガスですぐにお湯が沸く日本に帰りたい。
軟弱もやしっ子のおれには、所詮ジャングル生活は無理だったのかな。
日本に帰りたがってるw
でもこのとき、ほんとに絶望的な気分になったなー。
暑いのにシャワーを浴びられないのは、ほんと嫌だったのでね。
子どもたちのことも心配になったりして。
仕方ないからブログ書いて寝よう。
時間は7時半。
今日のできごとを書くために色々な写真を眺めていた。
ふと、元栓の写真を見つけた。
村長さんが出張前に行っていた言葉を思い出した。
「水のトラブルの時は、まずこの元栓を閉めるんだ。
そして開けるときは、思い切り開けてはいけない。
思い切り開けると水圧がかかりすぎて、水道管を破損してしまうから。
これぐらいの開き具合がちょうどいいんだ。」
この話はおれにだけしてくれた。
おれに期待して話してくれたというよりは、たまたまおれがそこにいたから話したんだと思う。
でも、結構これは重要と思い、その微妙な元栓の開き具合を写真に収めたのだ。
わかるだろうか。
この微妙なななめ具合。
水道管とコックが垂直に交わっているときは完全にしまっている状態。
本当は水道管とコックを水平にして完全にオープンにすればいいのだろうが、
そうすると水圧が強すぎて水道管が壊れる。
だから完全クローズの状態からちょっとだけ開いた状態。
これが写真の状態、つまり通常状態だ。
ひょっとして、今は元栓はノーマル状態と思い込んでいるだけで、
実は完全に閉まっているのでは?
元栓が閉まっていれば、水が出ないのは当然だよな。
真っ暗な中、元栓を確認に行く。
写真の斜め具合と比べるとやはり完全クローズ状態に見える。
恐る恐る元栓を少しだけ開けてみる。
シャーッ!
水の流れる音。
きたー!!
やはり元栓だった!
あとは、今、空気だらけの水道管を、
色々なところの蛇口を開け閉めしながら空気を抜いて、水を通す作業。
暗闇の中で試行錯誤しながら、この作業に1時間以上。
全ての水道から水が出ることを確認し、勝利の水シャワーを浴びる。
やったー!
ようやく自分も少しだけ役に立つことができた。
いつもは冷たい夜の水シャワーが、今日は少しだけぬるい気がする。
なんてことはなく、冷たいものは冷たいw
だけど嬉しい水シャワーを浴び、このブログを書いている。
よし、書き終わったのでトイレに行って寝ます。
現在時刻、夜の十時半。
明日は村長さん、ちゃんと帰ってきてくれるかな。
(この記事は、2015年11月28日のブログを再編集したものです。)
サハイナンでは、しょっちゅう水のトラブルが発生します。
サハイナンに行くようになって、日本で水道から何の苦労もなく水が出ることに、
大きな感謝をできるようになりました。
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