「自立的暮らし」とは?

自立的暮らし

パーマカルチャー研究所の目的の一つは、

「自立的な暮らしをする人を増やす」ことです。

じゃあ、自立的な暮らしって、どんな暮らしかということを書いてみます。

自立の反対語は、なんでしょう?

「依存」が一般的なんじゃないかと思います。

じゃあ「依存的暮らし」というのがあるのかというと、

これもまたあまり一般的ではないので、
一緒に説明していきたいと思います。

まず、暮らしというものを考えてみましょう。

衣食住、ていう言葉があるように、

暮らしには、「服を着ること」、「食べること」、「住まい」

なんていう要素がありますね。

で、全然これだけじゃなくて、

子供や自分が学ぶための教育があったり、

バスや車や地下鉄などを使って(もちろん徒歩もありますね)移動すること、

健康を維持するための医療、

友達や家族とつながるための通信、

楽しむための娯楽、

もうありとあらゆることがありますね。

それが自立的なのか、依存的なのか。

で、先に言っちゃいますと、

日本の状況は、ほとんどの人が依存的暮らし

を営んでいます。

どういうことかっていうと、

暮らしって、ほ・ぼ、お金でできてません?

家賃を払って(もしくはローンを払い続けて)住む、

いい服を買って着る、

食べ物もお金を払って得る、

お金を払って学校に行く、

お金を払ってバス、地下鉄に乗る、

体調崩したら病院に行ってみてもらってお金を払う、

休みになったら遠出して遊びに行く、

などなどです。

まだまだ例が挙げられそうですけど、
キリがないので終わりにしますw

で、この状況に慣れていると、

「やべ、おれ、お金なくなったら生きていけない・・」

という不安を感じますよね。

じゃあ、

お金はどのように得ているのでしょうか。

日本人の大多数の人は、
サラリーマンとして会社に勤めて、そこから給料をもらいますよね。

だから、過去の自分もそうでしたけど、
会社でかなりひどい目に会って、
傷ついたり疲れ切ったりしても、

生きていけないよりはマシ、
ということで理不尽を受け続けてしまうわけです。

そうこうしていくうちに、

家族が犠牲になったり、
うつの一歩手前になったり、
自信を失っていったり、

どんどんつらい方向に行ってしまいます。

(はい、過去の自分の例でした T_T)

で、なんでこうなってしまうかというと、
一言でいうと、

暮らしがお金に「依存」しているから

です。

はい、「依存」という言葉が出てきましたね。

こういう暮らしを「依存的暮らし」と言うことにしますが、
その特徴は、こういった感じです。

・一日のスケジュールがやる「べきこと」で埋まっている

・やり「たい」ことに割ける時間がない

・その結果、自分のやり「たい」ことが思い出せなくなる

・常に不安を抱えて生きている

・人のせいにしてしまいがち

・素の自分というものに自信が持てない

・いつも何かに追われている

・偶然ぽっかり時間があくと、せっかく時間があるのに
 「暇つぶし」をしてしまう

こんな感じです。

それに対して「自立的暮らし」は、その反対のイメージですね。

先に「依存的暮らし」に対比させて特徴を列挙してみるとこんな感じです。

・一日のスケジュールはやり「たい」で埋まっている

・やら「なければいけない」ことはほとんどない

・その結果、自分のやり「たい」ことだけで人生ができてくる

・常に穏やかな気持ちでいられる

・自分の人生を自分でコントロールしている感覚がある

・素の自分に自信が持てていいる

・いつも自分のやりたいことを追いかけている

・偶然ぽっかりあいた時間があると、すぐさま自分のやりたいことをやる

こんな感じです。

で、暮らしがお金に依存しすぎているんじゃなくて、
(お金に依存する部分はもちろんたくさんありますが)

暮らしを、自分や家族、仲間、友達と一緒に自律的に作り上げています。

最初の例で考えれば、

家を自分で作ってしまう

服も布を購入して自分で縫い合わせて作る
(究極的には、綿花を育てるところからスタート?)

食べ物は、農家のお友達を手伝ってわけてもらう、

自分たちで学びの場を作って学びあう、

徒歩、自転車の移動を多くする、

自己治癒力を高めたり、健康に対する勉強をして、
安易に病院に行きすぎない、

休みには、用意された遊びを消費するのではなく、
自ら遊びたい遊びを作り出して遊ぶ。

などなど、こういったイメージです。

なんとなくニュアンス、ご理解いただけたでしょうか。

自立的暮らしがあまりにも、
日本の「普通」の感覚とかけ離れているので
すぐには納得できなかったりするかもしれませんけど、

あえて違いを明確にするために、
やや極端気味な表現をしてみました。

実際に自立的暮らしを目指していくにあたっては、

例えば、車のバッテリーが上がって動かなくなったようなときに、

すぐにJAFを呼ぶ前に、

自分で直せないかグーグル検索してみる、

といったような行動から始めていくといいと思います。

 

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