発展途上国の物価が安い理由

タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの3か月間の滞在。
滞在中、普段はファームにいるのですが、土曜日だけは、一日、家族で街に出ていました。
タイの安い物価の恩恵を受けていましたが、
物価の安い理由を考えた、ある一日のブログです。

今日は土曜日。
サハイナンでの土曜日は、サタデーマーケットの日です!
我が家的にはサハイナンでは唯一の休日の日なのです。
サハイナンのあるトゥンチャンでは、
土曜日はサタデーマーケットというマーケットが出ます。

うちら以外のファーム滞在者たちは、みんな3時頃まで
サハイナンで仕事をした後、車に乗ってマーケットに行く。
だけど我が家は小さい子もいたりして我が家ペースで行かせてもらいたいので、
土曜日だけは別行動をしています。

マーケットまでは車で行くと15分ほどで行けますが、我が家は車無しなので徒歩です。
片道2時間半かかります。
往復5時間です。
だから我が家は朝食後すぐに出かけて暗くなる頃に帰ってきます。
ただの買い物が、1日がかりになるのです。

今日は出発がちょっと遅れて10時頃出発。
2時間ほど歩くと店のあるところに来てちょうどランチタイムです。
今日は屋台兼レストランで食べました。
屋台兼レストランはあまり日本では見かけないスタイルかもしれませんね。
レストランなんだけど店の前で屋台を出していてテイクアウトもできるような場所です。
息子の注文したヌードル、40バーツ。
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我が家では、1バーツを4円で計算しています。
だからこのヌードルは160円と考えています。

ぼくの注文したおかずのせご飯、35バーツ、140円。
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豚肉、揚げ卵、野菜などがのっています。
一緒についてきたスープチキンスープ。
うまいので最初に一気に飲み干したら、もう一杯入れてくれました。
その後、娘の残したチキンスープを飲み、息子の残したヌードルスープを飲み、
汁物飲みすぎ、タポタポでお腹いっぱいになりました。

お腹を満たした後はいつものWiFiカフェ。
10バーツ、40円アイスを前にご機嫌の娘。
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自分は40バーツ、160円コーヒーをいただきました。
ブログの更新などをしましたが、時間がけっこうかかってしまい、3日分だけ更新しました。
残りは明日また、サハイナンから一番近いカフェに行こうかと。

マーケットでは、おやつ兼夕食を買います。
例えば、生春巻き25バーツ、100円。
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鳥の軟骨の唐揚げ20バーツ、80円。
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マーケットの広場、こんな雰囲気の中で買ったものを広げて食べます。
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なんか娘の食べている姿がかっこいい。

帰りには、今回初の、逆ヒッチハイクをしていただきました。
逆ヒッチハイクとは、車が停まってくれて、乗っていきなと言ってくれることです。
助け合い精神が根づいているここトゥンチャンでは、
けっこう頻繁にある、非常にありがたい習慣(なのかな?)なのです。
30分近くかかる道を、3分でワープ!
助かりました。
おかげさまで、日の入ギリギリでの帰宅。
1日が終わったのでした。

と、ここでタイトルの、なぜ物価が安いのか考えてみました。
理由は、人件費が安いからです。
これは、誰でも思いつく当たり前のことと思います。
考えたいのは、なぜ人件費が安いのかです。
理由は、彼らの生活費が安いからです。
物価が安いんだから生活費も安くて当然では?と思うかもしれません。
でも、物価の安さを差し引いても、やはり生活費が安いのです。
理由は2つ。
生活が質素であることと、助け合いをしていることです。

生活が質素である点については、例えばシャワーが水であることなどが挙げられます。
助け合いについては、逆ヒッチハイクが頻繁であることや、
サンドットさんが近所の人のために水道を作ってあげることなどが挙げられます。

生活が質素であるために支出が少ない。
生活の中で困ったことは助け合いでなんとかする。

これらによって生活費が安いのです。
こういった生活によって今、我が家はその物価の安さの恩恵を受けています。
それを日々実感しています。

さて、先進国、途上国という言い方をすれば、
本当に途上国は貧しくて先進国は豊かなのでしょうか。

経済成長という言葉も持ち出せば、
困ったことを助け合いで解決しても経済成長にはつながりません。
むしろせっかくのお金が動くチャンスを、
助け合いによってミスミス逃していると言っても良いでしょう。
国の経済成長という観点からは、
国民に質素な生活をされてもお金が流れずに困るということなのです。

しかし経済成長は、本当に豊かさにつながっているのでしょうか。

少なくとも今我が家は、物がかなり少なくても生きていけるという自由さを知って、
別な意味での豊かさを感じています。
助け合いのもたらす安心感を知って、豊かさを感じています(助けてもらってばかりですが)。

そうして考えると、豊かさとは何かという考えが湧いてきて、
少なくともモノお金でじゃ測りきれないこともある。
このことが頭だけではなく、実感の伴った経験としてわかってきた、今日この頃なのでした。

(この記事は、2016年12月17日のブログを再編集したものです。)

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2018年6月3日

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