仕事を辞めること、職場に言いにくい…

1.職場からの1通のメール

2015年6月
1年間の育休を取り始めて2ヶ月が経過した。

当初は、1年間の育休を取った後は職場に復帰するつもりだった。

でももうダメだ。
復帰したらまた、同じ事の繰り返し。

妻はまたワンオペに戻って、ぼくはまた長時間労働で疲れ果てることが目に見えている。

育休後の復帰はやめよう。
育休満了と共に、退職だ。

でも、職場に言いづらい。
言いにくすぎる。
でも、言わなきゃ始まらない。
でも、言えない。

そんなグダグダした状態が10日ほど経った時、職場からある一通のメールが届いた。

「来年度の担当業務について」

そんな件名だったと思う。

要は、育休復帰後の仕事、授業担当などについてのメール。

担当業務表には、もちろん、オレの名前が。

2.職場に行かなきゃ

あぁ、それはまずい。
このタイミングだなぁ。

メールが来たのは夜の8時。

職場に伝えに行かなきゃ。
このタイミングしかない。

これでまた先延ばししたら、余計にどんどん言いにくくなる。
心を整えるために、夜だったけど散歩に出た。

夏至をちょっと過ぎた頃だった。
カエルがゲコゲコ大合唱している。

歩くことはいい。
それしかやることがないから、頭が整理される。

1時間ぐらい歩きながら考えた。
決心がついてきた。

家に戻ると妻は寝ていた。

寝ていた妻を起こして、相談する。

「明日、職場に行って辞めること伝えてこようと思うんだけど」

突然行くことや、本当に大丈夫かなど、色々と心配してくれたけど、OKが出た。

すぐさま、楽天トラベルで、宿を探した。
辞めるとなれば、色々な人にあいさつしたりしないといけない。

話もパッと終わるとは限らない。
そもそも、話したい人がその場にいるとは限らない。

そう思って、確実に話をするために、3泊4日で行くことにしたのだ。

翌朝6時、函館に向けて車を走らせた。(つづく)

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