こんにちは、嫁です。
5月の終わりのある日、京都の種麹屋さんに出かける用事ついでに興味深いイベントを見つけました。
奈良は日本における薬の発祥地と言われています。
「ということは、薬草のことを学べるかも。。」
そんな気持ちで訪れた奈良の薬草博覧会。
そのお話をいくつかさせていただきますね。
1.薬草の産地 宇陀へ
京都から電車で揺られること2時間近く。
宇陀(うだ)への最寄駅、榛原(はいばら)までやってきました。
駅前には地元のおばあちゃんたちがお茶を飲みに立ち寄る喫茶店 兼 商店、お土産も売っている小さなお店がありました。
郷土料理にも興味のある私は、草餅や柿の葉餅も欲しかったのですが、立ち寄ったのは帰り道、すでになかったのでトウキのお茶と生山椒を買って帰りましたよ。
バスに揺られて30分ほど、宇陀の街にやってきました。
風情のある街の佇まいに吸い込まれながら、薬草博覧会の会場の一つである「奈の音(なのね)」さんに向かいます。
そうしてマルシェを覗きます。
今回の目的は、家の周りに溢れる野草たちの利用の仕方を研究するためでしたが、こちらでは薬草を使ってお焼きを作ったり、唐揚げにしたり、と出店から始まり、いろんなお店が出店されていましたよ。
まずは「jiwajiwa」さんへ。
薬湯としての利用の仕方にも興味があったので、ワークショップにも参加したかったのですが、前日は別用があったため、出店の方に寄らせてもらいました。
奈良の恵みを使って作られた薬湯やアロマ、石鹸たち。
パッケージも可愛く、眺めながらワクワクが広がります。
私はナラヒノキのアロマを購入しました。
香りの癒しに興味があるのですが、アロマはコンパクトで持ち歩きも手軽なので気に入っているアイテムの一つです。
ナラヒノキでできているなんて、ご利益までありそうですね。
石けんやバスソルト、芳香に利用できたらいいなあと思っています。
それからこちらではヤマトトウキの利用に力を入れているそうです。
ヤマトトウキをはじめ、庭の薬草たちで作られた薬湯やお茶。
各出店のオーナーさんのお話を伺いながら、その思いに熱くなったりワクワクしたり。
さあ、場所を移動します。
タイのタクシー、トゥクトゥク好きのご近所さんがこちらのイベントようにトゥクトゥクを走らせてくださっていました。
ありがたいことにそちらに乗って移動。
はじめての道は迷いやすいのでとても助かります。
颯爽と風を浴びながら駆け抜けたタイの街と違って、爽やかな風が吹く奈良。
そんな地でトゥクトゥクに乗ってらっしゃるなんて、いろんな方を笑顔にさせる素敵なユーモアを持った方だなあと思いながら、あっという間に目的地へ。
ここではワークショップを受けたかったのです。
新田理恵さんが、韓国を旅し、参鶏湯(サムゲタン)を始め、薬草茶のお話をしてくださいました。
ハトムギの入った参鶏湯の美味しいこと。。
帰りの空港に行く前に思わず鶴橋に食材を見に行ってしまいましたよ。
薬草をテーマにして、自分の目で見て味わって、いろんなことを学ばせてもらいました。
ここでのマルシェはよもぎ専門のお店屋さんへ。
長野でよもぎを研究され、お茶や薬湯として宣伝部長さん自ら各地を歩かれていて、その熱意に吸い込まれてしまいました。
今度は本拠地長野に伺いたいな。
よもぎやさんが繋いでくれた近くに住む方のご親切で、このあとは薬草風呂のある「あきのの湯」へ。。
こちらはね、写真を撮りそびれました。
でも浴槽の巾着にたっぷりとトウキを入れたトウキ風呂の香りにいつまでも入っていられるお風呂でした。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)のトウキ、こんなにもいい香りなんですねえ。
帰りの宿についても、トウキの香りが漂い、すっかりトウキ風呂のファンになりましたよ。
2.久保本家酒造さんへ
最後は久保本家酒造さんへ。
こちらでは酒粕にまつわる郷土料理を学びに寄らせてもらいました。
ただ、ここに来るまでに、道に迷い、ヘトヘトだったのでまずは酒粕チーズケーキで休憩。笑
酒粕を素朴に使っていて、酒粕の香りにするチーズケーキでおいしかったです。
そしてふと振り向くとレジのところに魅力的な張り紙が✨
各地の葉っぱ利用文化も残していきたいなと思っているので、こちらも迷わずチェックです。
帰りにバスが来るまでに30分もあったので、バス停で少し早い夕飯をいただきました。
朴葉の上にご飯、しゃけ、佃煮をはじめ、色取りどりのおかず。
いただいてみるとほんのりと朴葉のいい香り。
葉っぱで包むんだご飯やお餅のふうわりと香る香りが大好きな私は、一気に幸せ気分になりました。
日本にはいろんな葉っぱを使ってきた文化があるんですよ。
柿の葉餅、柿の葉寿司。
朴葉寿司、朴葉味噌。
笹の葉寿司、笹団子。
月桃饅頭、月桃餅。
茗荷の葉っぱをつかったお餅まで。。
殺菌効果、香りによる癒し効果、手軽に食べやすくするために、包む道具という知恵も含めて、たくさんの意味を含んでいたんでしょうね。
プラの利用の仕方も考える私としては、こんな葉っぱ文化についてもこれからもリサーチしていきたいと思っています。
たくさんの学びを得て帰宅。
また来年も今度は、できることなら2日かけて伺いたいイベントです。
それとね、宇陀の方々の優しさに触れて、頭の片隅にもなかった奈良という土地に暖かな思いが生まれました。
駅前のお店のお母さんがおっしゃていた言葉が印象的でした。
ここらはね、前に、日本一優しい地域ということで、テレビに出たことがあってねえ。
そうなのかしらねえ😊
って笑ってらっしゃいました。
またこちらにも伺いたいな。
知恵だけではなく、その土地の方の優しいお気持ちに触れ、とても素敵な旅になりましたよ。
ありがたいことだなあ。。
暮らしの中の医に関することが、仕事にも、学びにもなる暮らし。そんな、暮らしと仕事が一体化した「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」のライフスタイルで生きています。
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