家庭の電磁波環境を改善します

アース端子

電磁波環境について

電化製品や通信ネットワークの普及のおかげで、現代社会はかなり便利になってきましたよね。

遠くに住んでいる人と顔を合わせて話をするということ、
一昔前までは直接会いに行かなければできませんでした。
だけど今や、スマホなどを使って無料でそのようなことができる時代になっています。

多くの人にとっては便利さを感じる技術発展ですが、
少数ながら、その電磁波が原因で体調が悪くなってしまうという人もいるようです。

電磁波の強いところにいくと不調を感じるという電磁波過敏症。
今はまだ、そのメカニズムや症状の解明は十分には、なされていないようです。

電磁波環境改善のご相談が

今回、電磁波過敏症状をお持ちのYさんより、
ご自宅の電磁波環境改善についての相談を受けました。

ぼく自身は電磁波過敏症ではありませんので、
症状についてあれこれ言うことはできません。
ですが、電気の知識を生かして電磁波環境を軽減することのお手伝いはできます。

また最近、裸足で歩いて地面に直接触れることで体調を改善するという、
「アーシング」という健康法が、話題になっています。

その、アーシングの専門家である、銀河電力イオテクノロジーの早川さん(通称イオさん)。
今回、イオさんにも協力をお願いして、電磁波環境を実際に測定しながら、
Yさん宅の電磁波環境改善にチャレンジしてきましたので、そのレポートをしまーす。

測定項目

一口に電磁波を測定すると言っても、さまざまな項目があります。
今回は4項目を測定器で測りながら、コンサルを行ってきました。

マイクロ波:Wi-Fiなどにより発生。単位はマイクロワットパー平方メートル。

磁場:電化製品が動いたときに発生する磁気的影響。単位はミリガウス。

電場:電化製品が動いていなくても、プラグをコンセントに差し込んだだけで
発生する電気的影響。単位はボルトパーメータ。

体表面電圧:電場によって体表面に現れる電圧。単位はボルト。

このブログ記事は、用語や単位の意味はわからなくても、
対策前後の数値だけで効果が読み取れると思います。

用語や単位が難しくてもページを閉じずにw、気にせず読み進めてください。

電磁波環境の測定と対策

1.アース端子の確認

電磁波環境を改善するためには、アースが有効です。
アースとは、電化製品などを地面(つまりアース、アースの意味は「地球」)に
電気的に接続する(電線等でつなぐ)ことです。

アース端子付コンセントなどがあれば、そこにつなぐことでアースになります。
このアース端子のその先は、壁の中に配線されていて通常見ることはできませんが、
その先は電線でつながってちゃんと地面に接続されているのです。

まずはアース端子がちゃんと機能しているか(地面に接続されているか)、電圧計で確認します。
コンセントとアースの間で約100ボルトが出ていれば、OKです。

ここは洗濯場のコンセント。
洗濯場にはアース付コンセントが設置されている可能性が高いです。
102.6ボルトと、約100ボルトが出ているので、
アース端子のその先が、ちゃんと地面につながっていることが確認できました。
(測定器を持っているのはイオさん)

2.ノートパソコン

ノートパソコンを家で使う時、充電しながら使う人が多いと思います。
そこでまず、充電しながらパソコンを使っている状態で、電磁波環境を測定しました。

電場:75ボルトパーメーター
体表面電圧:1.3ボルト

ノートパソコンの電磁波

次にプラグをコンセントから外して、内部バッテリーの電気だけでパソコンを使用すると。

電場:9ボルトパーメーター
体表面電圧:0.3ボルト

ノートパソコンの電磁波

一気に電磁波環境が改善されました。

ノートパソコンに限らず、
電化製品はプラグをコンセントに差し込むだけで電場が発生しますので、
可能ならば電化製品のプラグは全て抜いておくのが、電磁波環境の改善に役立ちます。

「だからこれからは、パソコン使う時はプラグを抜いて内部バッテリーの電気を使って、
使い終わったら自分から遠い場所で充電しておくのがいいですね。」

と話していたら、パソコンの電源が落ちてしまいました。

古いパソコンなのでバッテリーが弱っていて、
電源を抜いた状態ではほぼパソコンが使えないことがわかりました。

じゃあ電磁波環境がよくならないじゃないか。

いえいえ、大丈夫です。
そんなときは、ノートパソコン自体のアースをとります。

再び、電源に接続した状態で測定。
まずはアース前。

電場:93ボルトパーメーター
体表面電圧:2.6ボルト

ノートパソコンの電磁波

それがアースをとってみると。

電場:6ボルトパーメータ
体表面電圧:0.0ボルト

ノートパソコンの電磁波

劇的に改善しますね。

ちなみにノートパソコンのプラグですが、

ヒューレットパッカード、レノボなどの海外製品は、
下の写真のようにアース端子がついていることが多いようです。

ノートパソコンの電磁波

3.プリンタ

昔のプリンタはパソコンとプリンタをコードで接続して印刷してましたよね。
だけど最近のプリンタは、Wi-Fiで無線接続ができるようになっています。
だからわざわざプリンタをパソコンの近くに持ってきたりしなくていいのです。
便利になりましたよね。

で・す・が、それにより通信のためのマイクロ波が発生し、
敏感な人にとっては体調に影響を及ぼす可能性もあるようですね。

その場合は、プリンタの設定を確認してみましょう。

  プリンタの電磁波

今回の場合、「ワイヤレス」というのはオフになっていましたが、
「ワイヤレスダイレクト」というのがオンになっていました。
その結果、マイクロ波は、

517マイクロワットパー平方メートル。

プリンタの電磁波

そこでこの設定を、オフにしてみると。

プリンタの電磁波

12マイクロワットパー平方メートル。

プリンタの電磁波

98%も軽減されました。
電磁波環境が気になる方は、この設定も確認してみるといいでしょう。

4.オーブントースター

オーブントースターは一般的に1000ワット程度と、多くの電気を使います。

使用する電気の量が大きい時(ワット数が大きい時)は、磁場が大きくなる傾向があります。

この場合、122ミリガウス。

 オーブントースターの電磁波

磁場の強さというのは、発生源(この場合オーブントースター)から離れると、急激に弱くなります。

1メートルほど離れたところで測ってみると、0.75ミリガウスに。

オーブントースターの電磁波

ということで、パンを焼いている間はオーブントースターから離れていた方が、
磁場の影響は受けにくいでしょう。

5.ホームベーカリー

ここではホームベーカリーをもとにして、おもしろい実験をしました。

ホームベーカリーでなくても色々な電化製品で、同様の現象は発生するはずです。

プラグを上向きに差し込むか、下向きに差し込むかで、
電場の強さが変化する、という現象です。

プラグを上向きにした場合。

ホームベーカリーの電磁波

電場、118ボルトパーメーター。

ホームベーカリーの電磁波

そしてプラグを下向きにした場合。

ホームベーカリーの電磁波

電場、81ボルトパーメータ。

ホームベーカリーの電磁波

30%ほどの違いが出ました。
何度やってもこの結果でしたので、誤差の問題ではありません。
コンセントって、左右同じに見えますが、実は微妙に違って、
この写真で言うと右側の短い方が、電場の原因となる電圧がかかっている端子です。
だからプラグの向きによって、電化製品内の電気の分布が異なり、このような違いになります。

ホームベーカリーの電磁波

今回は色テープを貼ることで、電場が少しでも低くなる差し込み方をわかりやすく表示しました。

6.冷蔵庫

まずは測定から。

電場:81ボルトパーメータ
体表面電圧:1.4ボルト

冷蔵庫の電磁波環境

大抵の冷蔵庫の裏には、写真のようにアース端子があります。

冷蔵庫の電磁波環境

ここを利用して冷蔵庫のアースをとると、下のように電磁波環境が改善しました。

電場:9ボルトパーメータ
体表面電圧:0.3ボルト

冷蔵庫の電磁波環境

7.お風呂

お風呂タイムはリラックスタイム。

のはずが、電磁波環境が良くないと、敏感な人にとってはリラックスどころか、
逆に疲れる原因になってしまうかもしれませんね。

Yさん宅、お風呂に浸かると(当日は手を入れただけですが)、

6.4ボルトの体表面電圧が発生するということがわかりました。

お風呂の電磁波環境

そこでお風呂もアースをとりました。

結果、体表面電圧は0.0ボルトに低下しました。

お風呂の電磁波環境

8.FAX電話

電化製品は、基本的にプラグをコンセントに差し込むだけで、
電源を入れなくても電場の発生源となります。

だから電磁波環境を良くするためには、
電化製品を使わない時には、極力プラグをコンセントから抜いた方がいいです。

ですが、その機能上、抜けないものもありますよね。
その一つがこの、FAX付固定電話です。
プラグを抜いちゃうと、着信できなくなっちゃいますからw

電場を測定すると、193ボルトパーメータありました。

電話の電磁波環境

そこで、アースをつないだ金属マットの上に電話を置いて測定してみると。

電場は21ボルトパーメータまで小さくなりました。

電話の電磁波環境

ついでに、リビングで普段座るソファと、この電話が近かったので、
電話を移動させてソファと距離をとることにしました。

9.寝室

寝室は、1日のうちでも長時間を過ごす場所。
お風呂とともに、リラックスできる場所であってほしいですよね。
寝っ転がってリラックスしながら、
本を読んだりスマホを見たりする人も多いと思います。

スマホやタブレットを充電しながら使いつつ、目覚まし代わりにも使う。
寝る前に本を読むために、照明も使っている。

いつの間にか、寝室の周りも電磁波だらけになっているかもしれません。

寝室の電磁波環境

色々なものを枕元に置きたくなりますが、なるべく遠ざけることで、電磁波環境は改善します。

ちなみにここの寝室のベッドでは、体表面電圧は1.0ボルトでした。

寝室の電磁波環境

下の写真は、アーシングマットと言います。

寝室の電磁波環境

電気を通すことのできる材質のマットをアースにつなぎ、
体全体をアースすることができます。
これをアーシングと言います。
このアーシングをすると、体調がよくなるという人が増えてきています。

アーシングが効果がある人にとっては、このマット(シーツも売られています)の上に寝れば、
寝ているだけで体調がよくなるということです。

まとめ

というわけで今回、イオさんの協力のもと、Yさん宅の電磁波環境改善に取り組みました。

電磁波過敏症に悩む方々は、なかなか理解されずに有効な対策もないまま、
大変な思いをされていると聞きます。

ぼくは電磁波が体調にどのような影響を及ぼすのかについては、なかなか理解はできません。
ですが記事で紹介したように、
電気の知識を生かして、アースをとるなどの電磁波環境を
軽減するお手伝いをすることはできます。

電磁波について相談してみたい方は、こちらの問合せフォームよりご連絡ください。

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