オフグリッド生活実験フィールドとは?

オフグリッド生活

以前、英語でパーマカルチャーに関するインタビューを受けましたので、
その時のお話を紹介します。
(英語でしゃべったものを、日本語訳してます)

本記事は、インタビュー記事その4です。
その1、その2、その3はこちら

その1

パーマカルチャー

パーマカルチャーを始めたきっかけ

2018年4月23日

その2

家族

パーマカルチャーを始めて暮らしがどのように変わったか

2018年4月24日

その3

パーマカルチャーの原則

日常生活の中でパーマカルチャーをするにはどうするか

2018年4月25日

パーマカルチャーを始めるきっかけとなった一番大きなことは何ですか?

タイのサンドットさんのファームです!
本は少し読みましたが、そんなに多くはありません。
きっかけはやっぱり、本よりはタイですね。

ただここは気候や文化など、さまざまな部分がタイとは違いますから、
学んできたことを、ここに合うように調整する必要があります。
だからそのために、本を読んではいます。

例えば、タイはとても暑いですが、ここはとても寒い。
水に関しても、例えばサンドットさんのファームでは、
水は山から引いてきていましたが、ここではそういうことができそうにないので、
井戸の掘り方を本で学んでいます。
それはタイでは学びませんでした。

自然を生かし、自然から学ぶという基本的な考えは、
サンドットさんのファームで学びましたが、個別の技術ややり方は、自分で色々調べて試しています。
ドラム缶風呂もそうです、タイにはお風呂の文化がありませんから、
ドラム缶風呂ももちろんありませんでした。
ですからここでは、色々自分で試しています。
ここで過ごしていれば、自然と色んなアイデア、というかやりたいことが浮かんできますよ。

パーマカルチャー研究所の、このオフグリッド生活実験フィールドの特徴は何ですか?

山が近いことですかね。
この山は、藻岩山といって、観光スポットにもなっています。
山の栄養のおかげで、多くの野草が生えています。
例えばフキとか。
これはたくさん食べられます。
ワラビも。
植える必要も、育てる必要もないんですよ。
これは嬉しいです。

天候について言えば、ここは雪がたくさん降ります。
こういう暮らしをしようとすると、雪はなかなかやっかいですね。
とても寒いですし、雪は2メートルぐらい積もるんじゃないかな。
でもここでは、作った小屋を雪で覆って、雪断熱をしますよ。
そうすると、中のストーブの熱が、外に逃げにくくなる。
そう、その雪のおかげで、内部はゼロ度を下回ることはありませんでした。
もし雪がなければ、熱が外に逃げてしまうので。
そう、これは自然素材の断熱材なんです。
そして、春になれば、その断熱材は不要になる。
するとその断熱材も、解けてなくなっちゃうんです。おもしろいでしょw

ここ北海道の最も特徴的なのはやっぱりその寒さと雪であって、
風とか太陽については、それほど日本のほかの場所とは変わらないんじゃないかな。
このフィールドの自然の特徴みたいなものは、自分で感じて学びました。
そんなこと難しいという人もいますし、自分も最初はそう思ってました。
だけどここで長い時間を過ごしていれば、自然にいろんなことがわかってくることがわかりました。
だから、本からだけではなく、自然からも、滞在することによっていろいろと学べると思います。

どのようにこの土地を見つけたんですか?

不動産屋さんが紹介してくれたんですけど、
元々、ぼくは大工の技術を学びたくて、小屋づくりワークショップに参加しました。
そのときの講師がとてもいい人で、ぼくは彼に、
パーマカルチャーを実践するための土地を探していることを相談しました。
そうしたら、その不動産屋さんを紹介してくれて、その方が2週間ほどで見つけてくれたんです。

とてもいい場所でした。
アパートからたったの2㎞、子どもたちが通う幼稚園からも2㎞なので、
普段の生活圏内にその土地があったんです。
アパートから車で1時間以内ぐらいのところに見つかればいいなと思っていたので、
そこは立地的にも予算的にも、本当に最高でした。
人生最大の強運だったと思います。
だからぼくには、神様が、「もっとあなたの考えを広めていきなさい」と言っていると感じたんです。

この場所(オフグリッド生活実験フィールド)は、農園と呼べばいいのですか?

ぼくはフィールドと呼んでます。
農園、という感じではないですね。
農園は、作物を育てることがメインのニュアンスなので。
ふきなどの野草がたくさん見えますよね。
この土地を手に入れた時、ここは完ぺきに野生の草、特にクマザサに覆われていました。
これを全部、自分で手ガマで刈ったんです。
だから思い出深いですよ。

ここを切り開くには、草刈り機が必要だと、大型機械で木を切り倒さなきゃ、と言った人もいました。
だけどその必要はありませんでした。
タイの人たちも、機械をほとんど使わずに、ほとんどの作業を人力でこなすんです。
ちなみにそのとき刈ったクマザサは、駐車場に敷いていますよ。
クマザサを敷かないと、そこは泥だらけになるんだけど、
そのクマザサのおかげでいい感じの駐車スペースになってます。

このフィールドは、小鳥がたまにきて鳴いているし、昆虫も小鳥もかわいいですよ。
クモでさえもかわいく思えるときもあります。
でもアリは好きじゃないので、ハウスの中に入ってきたらたたかいますw

シカがくることもあって、キツネも見えることがあるな。
朝は、山全体から森の匂いがするんですよ。
だからここで寝て朝起きるのが、とても楽しいです。
山の空気に包まれて、とてもいい香りがしますから。
住んでいるアパートはとても安全でいいですけど、こっちはとてもおもしろいです。
子どもたちも、ここに泊まるのが好きなんです。おもしろいということは、とても大事なことですね。

(つづく)

自然と子ども

パーマカルチャーと自然

2018年4月28日
パーマカルチャーの原則

日常生活の中でパーマカルチャーをするにはどうするか

2018年4月25日

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