以前、英語でパーマカルチャーに関するインタビューを受けましたので、
その時のお話を紹介します。
(英語でしゃべったものを、日本語訳してます)
本記事は、インタビュー記事その2です。
その1はこちら
■目次
パーマカルチャーを始めて、あなたの家族はどうなりましたか?
快適になりました。
家族の方向性が一致してきました。
以前は、方向がずれていました。
そしてそれはあまり幸せなことではありませんでした。
今は、とても幸せです。
パーマカルチャー研究所は、家族で運営しています。
家族全員です。
つまりそれは、家族が一緒にいる時間が長いことになります。
ぼくは妻を手伝い、子どもたちと一緒に過ごすことができます。
とても幸せなことです。
以前勤めていた頃のぼくのように、多くの人は、それがやりたくてもなかなか難しいと思います。
ぼくは育児休業を取得した後、勤めを辞めました。
もし、まだ辞職していなかったら、家族と過ごすことは難しかったと思います。
ぼくは自問自答しました。
人生の中で最も大事なものは何?
家族?仕事?
ぼくは家族を選ぶことにしました。
あなたの理想的なライフスタイルはどのようなものですか?
理想的なライフスタイルは、今かもしれません。
今のライフスタイルに、不満は感じていませんので。
ただ、今は勤めていた頃よりは自由に使えるお金は少なくはなりました。
だからもう少しあればいいな、とは思います。
だけどそれは、あまり大きな問題ではありません。
ライフスタイルの方が、それよりも重要です。
今は、毎日8時間以上寝られています。
それだけを見ても、かなり幸せですね。
将来的には、パーマカルチャー研究所に人がたくさん来てくれるようになるといいと思います。
山を手に入れたいです。
そして世界中からそこに滞在者がきて、彼らと一緒に暮らしながら、
パーマカルチャーライフのよさを伝えたい。
山はどこでもいいけど、北海道がいいな。
北海道が大好きなので。
今のオフグリッド生活実験フィールドは、そんなに広くはありません。
15m×25mの大きさなので。
小さい土地なので、もう少し広いといいですね。
山1個ぐらいw
そしたら薪が得られるし、沢からきれいな水も得られる。
山から切り出した木で家を作ってみたい。
フィールドで小屋を作ったけれど、それらの材料はホームセンターから買ってきているので。
サンドットさんのファームのような山がほしいな。
サンドットさんのライフスタイルは、ぼくらにとってとてもよかった。
彼は山を一つ持っています。
彼のようなライフスタイルを将来的には実現したいです。
今のライフスタイルを実現するのに、犠牲にしたものはありますか?
ないですよ!
教員は、夢だったのではないですか?
夢でしたよ。
だけどぼくには忙しすぎました。
だからその仕事は辞めました。
そして辞めた後に、パーマカルチャー研究所を始めました。
パーマカルチャー研究所をやるために、辞めたわけではありません。
だから、その教員を犠牲にして、今の仕事をしている、というわけではありませんよ。
食べ物は?
犠牲にしてないですよ。
確かに、外食をすることが減ったので、それは少し寂しいかも。
寿司食べたいしw
勤めていた頃は、よく寿司食べに行ってました。
今はしょっちゅう寿司を食べに行けるようなお金はあまりないですが、
いっぱい寝れますし、それは寿司を食べることよりも幸せですよ。
友達はどうですか?
特に友達を失ってはいないですよ。
むしろ新しい友達が増えてます。
このライフスタイルは変わってるので、興味をもって色々聞きに来てくれる人もいます。
あなたにとって、パーマカルチャーとは何ですか?
日常です。
多くの人が、パーマカルチャーを特別なライフスタイルと考えますが、
ぼくらにとっては、それほど特殊ではありません。
やろうと思えば、今からでも始められるんです。
例えば、普通の照明を、LED照明に変えること。
ぼくはこのこともパーマカルチャーと考えます。
クリエイティブなアイデアはすべてパーマカルチャーです。
梅干しを作ることもパーマカルチャー。
小さいビンの中で小さな植物とか、もやしとかを育てても、それはパーマカルチャーなわけで。
だから、今土地を持っていないとしても、今すぐパーマカルチャーを始めることができるんです。
ぼくの考えでは、パーマカルチャーとは、クリエイティブなライフスタイルです。
環境に影響を与えるとしても、クリエイティブなアイデアはパーマカルチャーですか?
クリエイティブを、創造すること、と捉えるとして、
モノを作ること全てが、パーマカルチャーというわけではありません。
ぼくがここで言っている「クリエイティビティ」とは、日常の中の小さな工夫というイメージですかね。
例えば、工場が普通の車を生産することは、パーマカルチャーとは違うと思います。
だけど日常の中で、たとえば手作りで梅干しを作るとしたら、それはパーマカルチャーです。
暮らしの中で、水を無駄にしないこともパーマカルチャー。
ガスを無駄にしないこともパーマカルチャーです。
暮らしの中で、環境のためにやろうとしたクリエイティブな何か、それはパーマカルチャー。
そんなニュアンスですかね。
パーマカルチャーの、意義は何ですか?
意義ですか。うーん、難しい質問ですねぇ。
なんもないと思いますw
パーマカルチャーのライフスタイルは、産業革命以前の昔の暮らしに近い部分もあるような気がします。
以前は多分、暮らしのすべてがパーマカルチャーだったんじゃないでしょうか?
昔の人が、自分たちが当たり前に過ごしている普通の暮らし、その意義は?
て聞かれても、答に詰まりますよね。
昔の暮らしと今のパーマカルチャー、違いはありませんか?
例えば、テクノロジーの面でいうと。
ありますね。
今はテクノロジーを使うこともできるという面で。
まず抑えておきたいんですが、テクノロジーのすべてが悪いわけではないですよね。
いい面もあるし、よくない面もある。
今はたくさんのテクノロジーがありますが、ぼくらはそれを選ぶことができます。
じゃあどれを選んだらいいでしょう。
ぼくの答はこうです。
人による。
つまり、一人一人が考えないといけない。
でも今は、多くの人がそれについてはあまり考えないと思います。
例えば、iPadというテクノロジーがある。
ぼくたちは、このテクノロジーを使うこともできるわけです。
このテクノロジーを使うこと、それ自体はそんなに問題ではないと思っています。
だけど、テクノロジーを使っているんだということに、気づくことが必要だと思います。
どうして、パーマカルチャーというコンセプトが必要だと思いますか?
ぼくらは昔ながらの暮らし方を知らなかったり、忘れたりしています。
長年続いてきた、エネルギーを使いすぎない持続可能な暮らし方というものを、
思い出す必要があるからだと思います。
昔ながらの暮らしと、全く同じようにすべきということですか?
全く同じである必要はないと思います。
なぜならぼくは、車とかiPadとか、使いたいですからw
現代に生きるぼくらは、昔ながらの暮らしと新しいテクノロジーを、
うまく融合した暮らしをしていったらいいと思います。
それはパーマカルチャーの意義には、反しないということですか?
そうそう、そういうことです。
柔軟に考えていきたいですよね。
もし環境のことだけを考えてたら、疲れちゃいますよね。
環境のために車を使ってはいけないってとしたら、ぼくらはなが~く歩かないといけません。
(ある友達の)Mさんに会いに行きたかったら、50キロも歩かなきゃいけないんですよ。
それだったらぼくは車を使いたい。
だから昔ながらの暮らしもしつつ、テクノロジーも使いつつ。
だけど車はたくさんの化石燃料を使いますから、将来的には、DIYでソーラーカーを作りたいと思ってます。
(つづく)
こんな感じで、パーマカルチャーはやろうと思えば今この瞬間から始められます。
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