20時就寝の子どもに会うために

1.午前1時起床、職場へ行く

午前1時に目覚ましが鳴る。

めちゃくちゃキツい。

そもそも疲れているのに、今日も1時起き。

だけど、ここで起きなければ、もっと地獄。

今日は学校のテスト。

と言っても、ぼくはテストを作る方。

そう、ぼくは学校の先生だから。

今日、1時間目からやるテストがまだ作成できていない。

自分が学生時代、テストだと思って行ったら、先生がまだテストを作成していなかった、なんてことは経験したことがない。

だから、これから職場に行って、テストを作成しなきゃ。

連日の睡眠不足で体がキツい、でも起きなきゃ。

2.全ての仕事を投げ出して19時に帰宅

当時、息子は5歳、娘は1歳。

子どもたちは20時には寝てしまう。

かわいい子どもたちに会いたい。

仕事は大量に残っているけど、子どもたちに会うために、職場から抜け出るようにして、19時に帰宅。

何とか子どもたちと会うことができた。

子どものいる隣で妻の作ってくれた夕飯を食べ、急いで一緒にお風呂に入って、息子の歯を磨いてあげる。

だけど、息子はふざけて、なかなか歯を磨かせてくれない。

「ちゃんと口開けて!」

思わず大声が出る。

子どもと過ごしたくて頑張って帰ってきているのに、子どもと過ごす時間までも効率化しようとしている。

息子は、パパと遊びたいだけなのに。

罪悪感を持ちながらも、20時、なんとか子どもたちと一緒に就寝。

3.そんなある日、事件が

そんな日々が続いて、ぼくは慢性的な寝不足。

1時起床ならまだいい方で、もっと仕事がたまっているときは、20時に寝て、23時に起きて職場に行っていた。

意味の分からない一日のリズムだ。

もうろうとしながら、職場まで30分弱の車を走らせる。

「眠い…キツい…」

国道を走りながら、意識がなくなっていく。

「ヤバい!」

赤だったはずの信号の先にきていた。

寝てしまった!

死ななかったけど、事故にもならなかったけど、寝てしまった!

慌ててコンビニの駐車場に入って、さすがに車で仮眠をとる。

仮眠を取りながらも思った。

「電柱にぶつかって、死んでたかも知れないな…」

「人を轢いていたかも知れないな…」

こんなのでオレが死んだら、さすがに残された家族がかわいそうすぎる。

仕事よりも大事なものがあるのではないか。

お金よりも大事なものがあるじゃないか。

でも、そうは言っても、日々の仕事は繰り返される。

すぐに辞めるわけでも、休むわけでもなく、そんな中でも激務の日々は繰り返される。

そうこうしているうちに、もう一つの事件が起きた…(続く)

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2022年7月27日

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