■目次
1.白夜が気になる
1−1.白夜を知る
中学生ぐらいからだっただろうか。
あれは、地理で習ったのか、理科の第2分野の地学で習ったのか。
緯度の高い地域では、一日中、日が沈まない、白夜(びゃくや)という現象が起こるらしい。
「一日中、太陽が沈まないって、どんな感じなんだろう…?」
1−2.夏至を知る
そして、高校2年生で、「夏至」という現象を知った。
それまでは、夏になると日が長くなるという感覚的なものはあったけど、夏至という日があって、出身地の旭川では、20時ぐらいまで薄明るい時期だった。
この日、友だちと「夏至記念」と称して、暗くなってボールが見えなくなるまでキャッチボールをしていたことを覚えている。
さすがに暗くなりすぎて、友だちの投げたボールがダイレクトに体に当たって、キャッチボールをやめた。
高2の夏至の思い出だ。
1−3.21時まで明るかったニュージーランド
24歳の時、初めての海外旅行でニュージーランドへ行った。
卒業旅行で、一人で行った。
卒業旅行だから行ったのは3月。
あの時の記憶では、ニュージーランドでは、3月なのに、21時ぐらいまで明るかった気がする。
それだけでテンションが上がりまくっていた。
毎年、夏至の日の長さがおもしろい。
「白夜って、どんなんだろ?」
年齢を重ねるごとに、ますます気になり続ける白夜。
1−4.南極での極夜のお話
またある時、南極の昭和基地で1年間を過ごした女性の話を聞いた。
白夜と極夜(きょくや)の話。
極夜はずっと真っ暗だと思っていたら、太陽は見えないけど、昼間の時間に少しだけ薄明るくなる、そんな話が印象的だった。
1−5.フィンランドに行ってみたい
2020年1月に思った。
「うーん、白夜を見に、フィンランド、行ってみたいなー。」
海外好きの友だちにこの話を相談すると、すぐに色々なプランを立ててくれた。
フィンランドには、ロバニエミという都市があり、そこで白夜を体験できるとのこと。
そこから今度は、この「ロバニエミ」という街が異常に気になるようになる。
翌月の2020年2月、行けないかなぁと思っていると、間もなくコロナ。
あっという間に世界中でロックダウン。
しばらく海外旅行などもってのほか、という雰囲気に世界中が包まれる。
「来年、2021年に行きたいなぁ」
でも2021年、相変わらずコロナ。
「来年、2022年に行きたいなぁ」
でも2022年、まだまだコロナ。
「来年、2023年に行きたいなぁ」
2023年5月、コロナは5類へ。
ようやく海外旅行解禁のムードに。
「でもまあ、お金もかかるし、2024年には行きたいなぁ…」
1−6.いつまでも あると思うな この体
翌年2024年3月、毎年受けている健康診断をこの年も受ける。
ぼくは、いまいち肝臓と腎臓が弱めで、健康診断を受けるたびに、正常値と異常値のラインを行ったり来たりしている。
でも初めてこの年、肝臓と腎臓が同時に異常値になった。
健康寿命というものを意識した。
「オレはいつ白夜を見に行くんだ?これ以上先伸ばしたら、病気とか事故とかで、行けなくなるかも知れないぞ」
お金は頑張ればまた稼げる。
でも、健康を失ったり、命を失ったりしたら、二度と白夜は体験できない。
行くなら今しかないのではないか…
だけどネックは、やっぱりお金。
自分が行くと言うと、妻が「いいなぁ、行きたいなぁ」と言う。
ぼくと妻の二人が行ったら、二人の子どもたちは置いていけない。
そうなると結局、4人で行くことになる。
一気に旅費が4倍に跳ね上がる。
いくらかかるかはよく分からないけど、仮に一人60万円ぐらいかかるなら、一気に240万にまで跳ね上がる。
あまりにもキツすぎる。
貯金が吹っ飛んでしまうではないか。
だけど、これ以上先延ばしたら、いつ死ぬかも分からないし、この元気な状態は、いつまであるか分からない。
薪づくりのために木を倒したら、木の下敷きになって死ぬかも知れない、歩けなくなるかも知れない。
クマに襲われて死ぬかも知れない。
その瞬間きっと思うだろう。
「白夜を見たかった…」と。
意を決して家族に相談した。
「やっぱり白夜を見に行きたい。行きたい人がいれば、一緒に行こう。一人60万円ぐらいかかるかも知れないけど。でももう、先延ばしできない気がしたから。」
みんな、60万円にビビった。
「行きたいことは行きたいけど、そこまでしてはちょっと…。それだったら、何回も国内旅行する方がいいわ」と、妻。
子どもたちも、同様の反応。
結果、自分だけが行くことになった。
冷静に考えればそうだろう。
話を聞いて、「白夜、見てみたいね」と思う人と、約30年間、ずっと夏至が来るたびに毎年、白夜が気になっている自分。
そうだろう、そこまでして見に行きたいのは、自分ぐらいなものだろう。
この時、自分は決めていた。
貯金の範囲を超えないならば、絶対に行くと。
1−7.ロバニエミ行き決定!
結果として、一人で行くことに決定。
続いての問題は、時間だ。
自分が春から苦労して育てている家庭菜園の野菜もある、週に1回の有機農家さんのお手伝いもある、薪づくりもしなくてはいけない、Podcastの収録もある。
せっかくだから、タイのパーマカルチャー・ファームで出会った、ヘルシンキ在住のMちゃんにも会いたい。
ヘルシンキからロバニエミまでは、寝台列車があるらしい。それにも乗ってみたい。
そう考えると、ヘルシンキで1,2泊、寝台列車、そして、夏至をロバニエミで過ごしたい。
よく見るとヘルシンキは、夏至であっても、4〜5時間の夜があって、白夜にはならないようだ。
ヘルシンキの緯度は60度で、緯度が高いとは言え、白夜の見える北極圏には入っていない。
そこから7〜800キロほど北に行ったロバニエミこそが、やっぱり、本当の白夜のある街だ。
東京で1泊、移動で機内泊、ヘルシンキで1,2泊、寝台列車泊、そんなことやってたら、8泊9日ぐらいになって、なかなか時間とお金がかさんでしまう。
1−8.シンプルにやりたいことだけをやる旅程
自分は何がしたいのか。
「ロバニエミで白夜を過ごす!それも前後を2泊することで、夏至の白夜を完全に丸一日体験する!
これこそが、自分のやりたいことだ。
ここだけに照準を絞ろう。
そう考えると、一気に旅程がシンプルになる。
夏至の前夜6月20日(木)に、ロバニエミ到着して2泊。
そうすれば、夏至の6月21日(金)は完全にロバニエミで過ごすことができる。
翌日、6月22日(土)にロバニエミを出発。
欲張ると旅程はどんどん膨れ上がるけど、本当に、どうしてもやりたいことはこれだけだ。
これだけでいい!
まずはロバニエミで2泊のホテルを抑える。
1泊1万円で、かなり良さそうなところを見つけた。超ラッキー!
(ロバニエミ ホステル・カフェ・コティ)
そして、スカイスキャナーで、新千歳からロバニエミを検索。
ラッキーなことに、JALとFINAIRの共同運航便、旅程はこうだ。
新千歳 ー 関空 ー ヘルシンキ ー ロバニエミ
JALとの共同運行だから、日本語でずっとロバニエミまで行ける。
別にフィンランド語を楽しみたいわけでもないし、英語を使いたいわけでもないから、これは助かる。
そして気になっていた料金は、28万円!
60万円を覚悟していたから、安い!(気がするw)
ホテルと飛行機で30万円。
そして、2泊5日だから、食事は機内食でOKだし、朝食つきホテルだから、買わなきゃいけない食事は4回ぐらいかな。
物価の高いフィンランドでも、あまり問題ないだろう。
やっぱり、目的だけを果たすというのは、逆にいいかも知れない。
1−9.LOVEとLIKE
LOVEとLIKEという考え方がある。
LOVEとは、どうしても絶対にやりたいこと、好きなこと。
LIKEは、まあまあやりたいこと、好きなこと。
LOVEが満たされれば、LIKEは不要になる、という考え方がある。
高い1つのLOVEと、安い大量のLIKE。
高い1つのLOVEを我慢すると、満たされないから、安い大量のLIKEでその気持ちを埋めようとする。
だけどLOVEができていないから、満たされない。
満たされないから、次々にLIKEを消費していく。
結果、お金が減る。
生きていくにはお金が必要だから、高いLOVEには支払えない。
LOVEができないから満たされず、やっぱり安い大量のLIKEが必要になって、永遠に満たされない。
この悪循環を、断ち切ろう!
よく考えたら、フィンランドに行こうと思ったとき、高いという理由で、もっと安く行ける海外はないかと、台湾、フィリピンに行こうと飛行機を予約した。
どちらも2020年の時点で、往復5万円かからなかった。
もちろん行きたかったけど、それは今にして思えば、LIKEだった。
その後、コロナで両方の便がキャンセルで返金になったけど、もし行ってたら、またお金が減って、フィンランドは遠のいていたかも知れない。
だから今となっては、台湾・フィリピンは、行かなくて良かったのだと思う。
何となくたくさんの行きたいLIKEな場所よりも、30年以上、毎年、夏至が近づくたびに気になっていたフィンランドに行ける、この超ワクワク感。
これこそがLOVEだ。
LOVEを満たそう。
そして、シンプルに、LOVEだけを満たして帰ってこよう。
そうして旅程が決まった。
家族に話す。
「ほんと、行かなくてよかったと思う。こんなムダな旅はない。この旅で満足するのって、オレしかいない。ほとんどの人にとっては、こんな旅は、お金をドブに捨てるようなものだ」
他の人にも今回の2泊5日フィンランドの話をしたら、その人は開口一番「もったいない!」と言っていた。
そうだろう。
でもぼくは、本当に本当に、行く前から満足、そして今これを書いているフィンランドでも、最高の満足感を味わっています。
2.出発直前
2−1.前日までにはちゃんと準備を
6月18日(火)。
いよいよ明日が出発の日。
家庭菜園で育てていた苗も、全て畑に定植して、もう苗の心配はなくなった。
あとはぼくが不在でも、土と雨が、野菜の苗を育ててくれるでしょう。
毎週木曜の農家さん手伝いも、前日の17日にやって、ケガなく終われた。
腰を痛めたら、13時間の機内が悲惨なことになるから。
ここまで、ずっと体調を整えてきた。
米を食べてなるべく、小麦を取らない。
つまりは、好きなラーメンもなるべく食べない。
家でひたすら米を食べるように気をつける。
お酒も飲み過ぎない。
コーヒーも一日2杯まで。
2−2.でも前日夜に、トラブルが…
でも前日夜、給湯器の故障トラブル。
なんとか説明書を見ながら打てる手は打ったけど、直らず。
家族には申し訳ないけど、この状態で、行くしかない。
ごめんよー。
2−3.当日の夜
6月19日(水)、いよいよ出発当日。
夜中、家族がガサゴソと動いた音で目が覚める。
深夜0時。
全く眠れる気がしない。
遠足前の小学生状態だ。
ワクワクして眠れないw
もう起きよう!
ということで当日は、0時起床。
朝4時までパソコンをして過ごす。
眠くなってきて4時から6時まで寝る。
3.いざ、出発!まずは新千歳から関西国際空港へ
3−1.ついに出発!
前日お風呂に入れなかったので、途中、快活クラブに寄って、シャワーを浴びさせてもらう。
飲み放題カフェ、基本料金30分の230円でシャワーを浴びれた。ありがたい。
新千歳空港に到着。
3−2.現地のお金、ユーロを準備
空港に到着してまずやったのは、ユーロの両替。
ネットや本で調べた限りでは、フィンランドはカード決済が発達していて、ほとんど現金は必要ないとのこと。
ロバニエミから市内中心部までは、7ユーロとかで行けるらしい。
しかも、バスでもカード払いができるっぽい。
ということで、40ユーロだけゲット。レートは1ユーロ179円、7160円だった。
3−3.ポケットWi-Fi、「WiFiBOX」のレンタル
続いて、最重要と言っていい、現地での通信手段の確保。
結論から言うと、「WiFiBOX」というポケットWi-Fiをレンタルした。
事前にネットから申し込むと、日本の主要空港にある無人の「WiFiBOX」スタンドみたいなところで、受け取れる。
メールで送られてきたQRコードを、スタンドにかざしたら、シュパッとポケットWi-Fiが出てきてそれを受け取るだけ。
今後、海外に行くときは、毎回迷わずこれを使うだろうなという使用感。
保険も込みで、5日間で9,050円、使い放題。
最も重要かつ心配な通信手段の確保が、1日あたり2,000円弱でできるなら安いもんだ。
現地からも仕事で絶対に必要になるものなので。
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あとはラウンジへ行って、パソコン、ポケットWi-Fi、スマホを全て100%充電にして、17時55分、いざ、関空へ。
3−4.関空からいよいよ国際線へ
ちなみに今回の飛行機は、こんな感じ。
1便目 JL2506
17:55 Sapporo (新千歳) ー 20:10 Osaka (関西)
所要時間: 2時間15分
2便目 JL6909 運航会社 フィンエアー
22:25 Osaka (関西) ー 05:30 +1 Helsinki (ヘルシンキ)
所要時間: 13時間05分
3便目 JL9365 運航会社 フィンエアー
07:25 +1 Helsinki (ヘルシンキ) ー 08:40 +1 Rovaniemi (ロバニエミ)
所要時間: 1時間15分
合計所要時間 20時間45分
ということで、20時10分に関空に到着。
どうやって乗り継ぐのかるのかと思ったら、到着への道と、国際線乗り継ぎへの道がずっと同じ方向。
おぉ!わかりやすい。
そして、広い広い関空内を、いざ、国際線ターミナルへ移動。
うーん、遠い。
10分ほど歩いて、4階国際線ターミナルへ。
成田空港っぽい感じの、A、B、C…の巨大な受付カウンター。
フィンエアーのBカウンターへ行くと、「乗り継ぎですねー」とスムーズに残り2便分のチケットが発行された。
意外とシンプルに航空券をゲット。
そういえば、カウンターも誰も並んでなくてあっという間にカウンターまで来れた。
保安検査場も通過。
パソコンをカバンから出さなくていい検査場で楽。
その後、出国審査。
ここも誰も並んでいない。
しかも、パスポートを機械で読み取るシステム。
出国のスタンプすら押されない。
もうコロナ以降、どんどん電子化が進んでいるのかな。
ここからさらに、搭乗口まで移動。
途中、ウイング間?を移動する無人電車みたいなのに乗る。
2012年にフロリダのオーランドに行くときに乗り継ぎで使った、アメリカの巨大な空港、ダラス・ヒースロー空港を思い出す。
あそこにも、同じような空港内移動モノレールみたいなのがあって、環状線になっていて、駅が5カ所もあったもんなぁ。
巨大な国際空港って、すげー。
駅を降りると、華やかな免税ショップ群。
そこからもさらに、歩く歩く。
途中、金剛(KONGO)っていうラウンジを発見。
AMEXで入れて、ラッキー。
最後の充電と、みんなとの連絡を行う。
4.関空からヘルシンキへ!
4−1.国際線FINAIR機内にて
40分ほどラウンジで過ごして、いよいよ出発。
搭乗の流れも超スムーズで、あっという間に飛行機が動き出す。
日本人と外国人が半々ぐらいな感じだったかなぁ。
そして22時55分、出発予定時刻通りに、あっという間に離陸。
4−2.北東へ向かう飛行機!?
FINAIRは、LCCではないらしく、機内食も含めて、機内サービスがしっかりしている。
各座席にも、タッチパネル式のモニターが。
そこで、フライト状況の分かる、フライトビューを見るのが国際線のお気に入り。
ということで、さっそくフライトビューを見てみると、なんと、北東に向かっている。
あれ!?
ヨーロッパの方角って、北西じゃないのかな!?
西に行かないの!?
事前にちょっと情報は調べて知っていたつもりだったけど、戦争の関係で、ロシア上空は通過できないとのこと。
フライトビューをずっと見ていると、本当にロシアを迂回するために、ロシアとアラスカ(実は隣だったのか!)の間を通って、北極に向かって移動している。
そうだという情報を聞いてはいたけど、実際にその様子を見ながら飛んでいると、すごく不思議な気分。
4−3.その後、北極圏へ!
ロシアとアラスカの間を通過した後は、さらに、機種方位2°N、北緯82度の表示。
本当に北極点に向かっている!
フライト中、どんどん北極点に向かっていくのがテンション上がりまくり。
そういえば、現地時間深夜3時ぐらいに、誰かがチラッと窓をあけたら、がっつり真昼の明るさだった。
そうか、もう北極点、白夜は始まってるんだ。
モニターの北緯の表示にテンション上がりながら、写真とりまくり。
北緯87度。
北緯88度。
そしてついに、北緯89度!
北緯89度27分!89度28分!89度29分!89度29分5秒!ここが最高記録!
ほぼ北極点を通過してくれた。
感動しまくり!
その後、北極点通過証明書、なるものを配ってくれた。
そこには、北緯88度と書いてあったから、いつもよりもさらに北極点を通過してくれたのだろう。ありがとう、フィンエアー。
4−4.時差を制する作戦会議だが、機内食に早くもリズムを乱される
作戦会議と言っても、自分でどうするか考えただけだけど。
日本とフィンランドの時差は6時間。
日本が午前6時ならば、フィンランドは真夜中の午前0時。
フィンランドには2泊しかいないから、フィンランドのリズムに合わせると、またすぐ日本に時差を合わせるのが大変なので、今回は、常に日本時間を意識して過ごそう。
帰国した翌日には、大事なお仕事、Podcastの収録があるから。
フライト直後、眠くなって寝たのだけれど1時間ほどして、すぐに機内食の提供が始まった。
機内食、嬉しいけど、23時半(日本時間)の食事って…
機内食で、強制的に現地時間に慣らされるのかな(機内から、現地時間に慣らしてくれるというサービス?)。
よく見ると、離陸直後と、着陸直前に機内食が出るようだ。
モニターの案内が分かりやすくてありがたい。
13時間フライト、なげーなー。
と、ここで初めて、英語にビビる。
何言ってるか分からない…💦
今回、2泊だから、なんか英語を使うという意識がほとんどなかったし、JALの共同運行だから、日本語だけでOKだろうと思い込んでいて、全然心の準備をしていなかったことに気づく。
自分のところに来る前に、他のお客さんとのやり取りで、何とか「pork ? or chicken ?」「teriyaki」が聞き取れたので、「チキンプリーズ」と。
英語はそれだけで済んで、ホッとした。
そして、機内食の時のみ、アルコールが飲めるとのこと。
ちょうど、飲み物は日本人のお姉さんが配ってくれてたので、「アルコールありますか?」と、日本語で、ビールをもらえた。わーい。
機内食、めっちゃウマい。
メニューもモニターに表示。
こんなありがたい機内食作って提供してくれるなんて、つくづく、すごいなぁ。。。
そして、日本時間深夜0時過ぎ、機内食を食べ終わって、ようやく本格的に、おやすみー。
4−5.機内にて起床
コロナもあって、よく考えたら4年半ぶりの海外、国際線、機内泊。
そういえば、機内で寝るのって、けっこう苦痛だったんだ。
あの首枕がないと、けっこう首が痛くなるんだよな。
頑張って、普段通りの日本時間4時起床。
機内はちょっとだけ乾燥してて、自分の咳で起きる。
水飲んで行動開始。
と言っても、このブログを書くだけだけど。
6時間の時差を考慮しながら、なるべく日本時間を意識して過ごす。
現地時間0時、日本時間午前6時。
お、これは、コーヒータイムじゃないか。
幸い、コーヒーは飲み放題無料。
モニターのタッチパネルから注文したら、おやつ付きで持ってきてくれた。
楽しいなぁ。
そして、2度目の機内食。
オムレツ、ポテト、ブロッコリーとラタトゥイユ。
うまいなぁ。
こんな食事を提供してくれるなんて、サイコーすぎる。
ニワトリさんがタマゴ産むところから、ブロッコリーもポテトも、タネ蒔くところからだからね。
そして、温かい状態で出してくれるなんて、スゴすぎ。感謝!
座席は中央列の通路側、隣も空席だったから、かなり楽な13時間フライトだったな。
全然苦もなく、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着!
5.ヘルシンキからロバニエミへ
5−1.ヘルシンキ空港にて
フィンランド、イエーイ!
現地時間5時なのに、すでに超明るい。
到着直後、AMEXで入れるラウンジを見つけてテンションがあがったものの、オープンは6時から。
残念!
出発ロビーまでは、徒歩23分とのこと。
ヘルシンキの空港も広いなぁ。
入国審査。
小声で、ヒュヴァー・パイヴァー(こんにちは)と言ってみたら、お兄さん、笑顔でフィンランド教えてくれた。
多分、「ヒュヴァーパイヴァーはお昼のあいさつで、今は朝だからヒュヴァー・フオメンタだよ」みたいなことを言ってたんだと思う。
「How long do you stay?」って聞かれて、「Three days.」って答えたら、「Short trip!」って。
白夜のためにきた、って言いたくて、単語出てこなくて、white sun, white nightとか言ってしまった。
後から調べたら、midnight sun、もしくはwhite nightだった。
なんか、合ってた。ちゃんと通じたのかな。
こういう会話、できるとちょっと嬉しい。
こんな感じでフィンランドの入国審査は、日本の出国審査と違って、パスポートをかざすだけではなく、人が会話して、ちゃんとパスポートにハンコも押してくれた。
フィンランド入国のハンコ、ゲット!
クレジットカードで入れるラウンジを探して、空港内を20分ぐらい歩き回って2カ所のラウンジを見つけるも、いずれもカードラウンジではなく、航空会社ラウンジ。
46ユーロ(約8,200円)の入場料だった。
残念。
さらに、お腹が空いたのでお昼ご飯やビール、コーヒーを探すも、
サンドイッチ10ユーロ(約1,800円)
ビール8ユーロ、(約1,400円)
コーヒー7ユーロ(約1,250円)
に、ビビって買えず💦
仕方ない。
ロバニエミでなんか買えるでしょう。
電源のある場所を見つけて、またパソコン、スマホ、ポケットWi-Fiを充電しつつ、ロバニエミ行きの飛行機を待つ。
5−2.ロバニエミ行きの飛行機に!
そしてついに、ロバニエミ行きの飛行機へ。
7時25分、日本時間13時25分に出発。
定刻通り。順調だ。
でも、離陸直後の揺れに恐怖を感じる。
離陸直後の揺れには、多少慣れてはいるものの、言葉が通じないから、いつもよりも怖くなってしまう。
落ちちゃうんじゃないか!?
シートベルトを最大にキツくして、目を閉じて凌ぐ。
その後、コーヒーを注文しようとしたら、「国内線は3ユーロなのよ。」と。
仕方ないので別の飲み物を頼まなきゃ。
なんとなく、国際線で飲んでみたかったうまそうなブルーベリージュースを注文しようと、でも名前が出てこず、「ジュース!」と注文。
飲んでみたら、信じられない美味しさ!
ビックリ!
そういえばフィンランドは、ベリーが美味い、みたいな情報もどこかで見たような気が。
「キートス(ありがとう)」って言ったら、「エイパ・ケスタ(どういたしまして)」って、フィンランド語言ってくれた。(実際、なんて言ったかは分からなくて、後から調べて書いたんだけど)
6.ついに憧れの白夜の街、ロバニエミに到着!
6−1.ロバニエミ空港に到着
そんなこんなで、乗り継ぎを含めた総フライト時間20時間45分で、ついに白夜の街、ロバニエミに到着!
機内アナウンスでは、気温は13度とのこと。
到着時の天候は霧雨。
天気がイマイチで、思ったよりはテンションが上がらないw
日本時間は14時40分だけど、現地時間は8時40分で、まだ朝なのもあって肌寒いし。
ここ、ロバニエミは、人口62,000人とのこと。
そもそもフィンランドの人口は550万人と小さな国。
首都のヘルシンキでも63万人と、一国の首都なのに札幌よりも人口がはるかに少ない。
そしてロバニエミは62,000人。
何が言いたいかというと、空港がすごくこぢんまりとしている。
国内線のみの地方空港みたいなものなので。
さすがに腹が減って、空港でベーコンサンドみたいなものを買う。
9.5ユーロ(約1,700円!)。
生きていけないなぁ、物価が高くて…
6−2.空港から市街地への移動
空港から市内までの移動は、エアポートバス、みたいなものが出ている。
ネット情報では、そもそも発着便が少なく、到着便に合わせてそのバスが出ているとのこと。
空港自体が少ないから、そのバスもそれほど迷うことなく見つけることができた。
そして、これまたネット情報では、バスは、タクシーのように、行き先までちゃんと送り届けてくれるとのこと。
ドライバーさんに、ホテル名を言ってみると、その通り、OKだった。
運賃は8ユーロ(約1,400円)。
お手頃価格。
空港から市街地へは約10分ほど。
そこから、各お客さんの目的地まで、一人一人送り届ける。
とは言っても、そのバスに乗っていた乗客は自分を含めてたったの4人。
街も小さいので、自分は一番最後だったけど、すぐにホテルに到着。
ようやく今日の宿にたどり着いてホッと一息。
6−3.2泊を過ごすHostel Cafe Koti
宿にたどり着いたと言うものの、時間はまだ朝の10時。
チェックイン時間の15時までは、5時間もある。
見知らぬ街で、フライトで疲れた体で荷物持って5時間は、なかなか厳しいものがあるけど、何とかするしかない。
とりあえずは、宿に入ってみて、まずは予約がちゃんとあるかどうかは、確認しておこう。
泊まったホテルは、こちら、Hostel Cafe Koti。
一通り、予約や宿の使い方の説明を受けて、カードキーをもらう。
ただし、カードキーが有効になるのは、チェックイン時間の15時以降。
2泊ともここの宿なので、とりあえずはロバニエミでの滞在の心配はなくなった。
ホテルに入ってみると、Cafeというだけあって、ご飯を食べているお客さんがいっぱい。
まずはここでご飯を食べながら、5時間をどう過ごすか、作戦を練ろう。
結局、さっき買ったベーコンサンドもまだ食べてないけど、これは次の食事に回せばいいや。
朝食を食べたいと言うと、メニューを聞かれることなく、「9ユーロ(1,600円)」とのこと。
え?と思って、「Do you have a menu?」と聞くと、ビュッフェだから、ここから自由にとって食べてね、とのこと。
おー、今回は朝食つきのホテルを予約したんだけど、明日以降の朝食と同じものを、今の時間も食べられるということね。
それにしても、さっき空港で買ったベーコンサンドが9.5ユーロで、それよりも安い料金でビュッフェの食事ができるとはありがたい。
ベーコンサンドは、空港料金でお高めだったということかな。
早くも、9ユーロが普通に思えてくるほど、金銭感覚も現地に慣れてきてしまった。
冷静に考えるとビュッフェとは言え、朝食1,600円はやっぱり日本人にはお高いよね。
6−4.ロバニエミ市内での過ごし方
宿のカフェで朝食を取り始めたのは10時。
ゆっくりご飯食べながら、できるだけここで粘っていたかったけど、11時で朝食タイム終わるらしく、スタッフさんは片づけを始めるし、お客さんも段々いなくなっていくしで、食べたらすぐに出ないといけない雰囲気に💦
仕方ないので、食べ終わったらすぐにカフェを出て、街を散策。
荷物はそれほど重くないし(カバンとトートバッグで、二つ合わせて5キロぐらいじゃないかな。ぼく、いつも荷物少ないのです)、地図も分かりやすいし、街もコンパクトだから徒歩移動もけっこう楽勝。
スーパーに入って、物価の高さに驚いたり、レストランを外からメニュー見て物価の高さに驚いたり、自販機でコーラが2.4ユーロ(400円以上!)で売られているのを見て物価の高さに驚いたり(そればっかw)。
そうこうして1時間ほど歩いていたら、トイレに行きたくなってきた。
海外では、必ずと言っていいほど戸惑うトイレ事情。
フィンランドでも、やっぱり戸惑ってしまいました。
街中にトイレはあるものの、どれも有料なのです。
ドアにお金を入れるところがあって、50セント(約90円)とのこと。
「えー、トイレに1回100円なのー!?」
と、なんか抵抗があって、30分ぐらい色々探して、ようやく見つけた無料のトイレ。
でもここでも戸惑う。
二つの個室が隣同士並んでいて、右が男性用、左が女性用なのです。
「え、これ、めっちゃ隣の音聞こえそうなんですけど…」
ちょうど人も入ってたので、ここは一度退散して、ちょっと時間経って人がいないときに入ろう。
そう思って、何度かトイレに来るも、いつ来ても誰かがいて、なかなか人がいなくならない。
しかも、なんかフィンランドでは、トイレは地下にある文化っぽくて(ぼくの体験上の学びです。実際はよく分かりません)、ここの階段を4往復ぐらいしたかな。
トイレに行きたくなってから約1時間、ようやく用を足すことができました。
ついでに言うと、フィンランド人男性は平均身長176センチというネット情報を見つけましたが、それに合わせて、男性用小便器が高くて困ります💦
人によっては、背伸びしないと届かないんじゃないだろうか。
男性用小便器が近すぎて、なんか悲しくなりますw
その後、ようやくゆっくり時間を過ごせそうなカフェを見つけて、15時までのチェックイン時間を、パソコンしながらゆっくり過ごせたのでした。
7.本場フィンランドのサウナでととのう!
7−1.ようやくホテルにチェックイン
15時、ようやくホテルにチェックイン。
ホッとして、まずは空港で買ったベーコンサンドを食べる。
続いてフィンランドに来てから気になっていて買ってしまった、LONG DRINKなる缶チューハイみたいなものを飲む。
GINベースの炭酸アルコールで、色んなフルーツが入ってる。
グレープフルーツが入っているのが、一番基本っぽい。
飲んでみると、うん、レモンサワー系の缶チューハイだ、これは。
ビールよりも安くてお手頃価格で、これならそれほど躊躇なく購入して飲めそう。
と、リラックスしていたら、時間は16時に。
まだまだ時間に余裕がありそうだけど、日本時間で言うと、既に22時。
そもそも、15時に食べたベーコンサンドは、日本時間で言えば、21時の食事。
普段、18時に夕飯食べて、20時過ぎに寝る生活してるので、完全に夜更かしモードだ。
7−2.サウナに挑戦!
ホテルの部屋は、白夜を想定してなのか、完全に外の明るさをシャットダウンして真っ暗にできるので、そのまま寝ればいいのだけど、そうはいかない事情が。
そう、サウナです。
ここのホテル、予約してから知ったのだけど、サウナがあるのです。
そうと知ったら、入らないわけにはいかないだろう、と。
でも、このサウナの時間が、女性が17時〜18時、男性は18時〜19時なのです。
普通ではあるんだけど、日本時間で考えると、深夜0時〜1時。
ということで、迷いつつも、いったん寝て、2時間後にまた起きてサウナに入ることに。
しばし昼寝なのか、夜寝なのか、よく分からない睡眠を2時間ほど取って、かなり眠い中、うるさく鳴らしたアラームで起床。
とは言え、本場サウナの入り方がよく分からない。
一番は、水着で入るのか、裸ではいるのか。
水着は持ってきてたので、安全策で水着で入ることにしたけど、もう一つの難関が、サウナでの会話。
すごく狭くて、距離感的に、会話しないのは不自然な感じ。
サウナの入り方(石に水かけるとか、その時は声をかけるべきなのかの配慮とか)も分からないから、誰かがいたら、もう間違いなく話しかけるしかない。
でも、頭がまだ英語脳になっていない上に、フィンランドの人も、日本人と似ていて、英語コンプレックスを持っていて英語が苦手な人が多いという事前情報。
とは言え、せっかく来たし、日本時間で言えば頑張って夜中に起きたのだから、意を決していざ、サウナへGO!
緊張して来てはみたものの、結局、終始誰も入らず、サウナ独り占め状態。
水をかけるための桶とひしゃくみたいなのが置いてあったから、石に水をかけまくり。
すると蒸気が上がって、どんどん汗だか蒸気だか分からないような、気持ちいい汗をかき始める。
これは日本では味わったことのない気持ちよさ!
さすがサウナの本場フィンランド!
15分ほど入って部屋に戻り、お酒を飲みたいところグッと我慢して、水道水(フィンランドは、水道水飲めます!とアピールしてるので)を飲みまくって、再び就寝したのでした。
8.ロバニエミから白夜ライブ
6月21日(金)夏至。
この日のために、ここに来ました。
白夜自体は、夏至を中心に1ヶ月ぐらい体験できるので、わざわざ夏至を選ぶことはない。
でも、せっかくだから、白夜の中でも、夏至の白夜を体験してみたかった。
しかも、夏至の真夜中、深夜0時の白夜を!
そして、せっかくの白夜体験、より楽しむために、そして思い出として残すために、6月21日(金)現地時間深夜0時、日本時間朝6時に、Facebookライブをすることにして、前日に告知をさせていただきました。
日本から見たら、平日の朝6時という、思いっきり朝の準備をしている時間。
そんな時間にライブしても、忙しくて誰にも見てもらえないだろう、でもまあ、誰か一人でも見に来てくれたら嬉しいな。
誰もいなくても最悪、Facebookにライブした記録は残って思い出になるし、見たい人は後からでもそのアーカイブ見るからと。
不安だったのは、時差と白夜で頭が訳分からなくなって、この時間に起きられないんじゃないかということ。
でも、スマホとパソコンでアラームかけて、音量も最大にしておいたので、起きることができました。
部屋でライブしても、外の明るさが見えないだろうからということで、気温13度と肌寒かったけど、外からライブしました。
結果、なんと、20人以上の人にリアルタイム参加してもらって、コメントも超たくさんもらえて、サイコーに楽しい1時間を過ごすことができました。
(リアルタイム参加でコメントくださった方、ありがとうございました!)
最初は何を話していいかよく分からなかったけど、皆さんがコメントくれるので、話したいことが次々に湧いてきて。
こんな話をさせてもらいました。
- 真夜中なのに、ホントに明るくて感動!
- ロバニエミという街の解説
- 白夜の理論を解説
- 海外に行くための、お金と通信の準備の話
- 飛行機がロシアの上空を通れないので、北極点から南下してフィンランド入りした話
- 時差を考慮して日本と現地、どちらの時間に合わせるか
- フィンランド語の勉強をどうしたか
- フィンランドの高すぎる物価
- 本場フィンランドのサウナ
- やりたいことを、やるということ
ライブはこちらです。
9.ロバニエミの滞在
9−1.16時間の断食からの朝食
ロバニエミ最大の目的、白夜ライブを終えて、後はゆっくり滞在するのみ。
ライブを終えたのは現地時間で午前1時。
腹が減ったけど、朝食は午前7時から。
前日、最後に食事をしたのは15時。
15時から7時まで、気づけば16時間の断食状態に。
腹が減って減ってしょうがなくて、朝7時に即朝食へ。
だけど、会場がなんだか空いてない。
そうだ!
昨日そう言えば、チェックインの時に、「今は夏至期間だから休日で、時間も全部休日タイムになるからね」みたいなこと言ってた!
そう、ここのホテル、平日は朝食7時からなんだけど、休日は8時開始なのです。
腹減りながら、もう1時間、合計17時間の強制断食(いや、食べ物買い忘れただけだけど)後の朝食はサイコーでした。
めっちゃいっぱい食べたなー。
超ウマかった。
9−2.バナナの購入に失敗
その後、食事を探しにスーパーへ。
海外のスーパーは、日本と全然違うものが売ってておもしろい。
でも、やっぱり物価が高くてなかなか手が出せない。
色々見ていると、バナナが手頃なことが分かった。
1キロで1.89ユーロ(338円)。
でも、レジに行くと、店員のお兄さんが怪訝な顔をして何かをぼくに言う。
でも当然、意味が分からず「え?」って顔をすると、
店員さん、あきらめてバナナを持ってどこかへ行ってしまった。
ぼくの前にレジに並んでいた赤ちゃん連れの若いママさんが教えてくれる。
でもまたフィンランド語で何言ってるか分からないから、
「ヤパニライネン(日本人)。イングリッシュ、オーケー?」
って言ったら、英語で教えてくれた。
「これ、自分で重さを量って、シールを打ち出してレジに持っていかなきゃダメなのよ」
と。
おー、めっちゃおもしろいシステム。
確かに、色んなところに測りが置いてあったわ。
なるほどー。
って言ってたら、お兄さん戻ってきて、レジ打ってくれました。
1房4本のバナナだったんだけど、結果、519グラムで、0.98ユーロ(175円)でした。
お手頃価格。よかった。
9−3.インキーしちゃった
ホテルに戻ってきて、買ってきたビールを共用スペースの冷蔵庫に入れておこうと、部屋を出た瞬間、
「あ!」
やっちまった。
部屋のカードキーを中に入れたまま…
そのまま冷蔵庫に行くと、共用スペースを掃除しているお姉さんが。
(ラッキー。ちょうどよく掃除のスタッフさんがいるではないか)
Are you a hotel staff?
No. I just clean this table.
残念。
スタッフさんじゃなくて、自分と同じ、お客さんだった。
「フロントに行くしかないね」と言われ、そのままフロントへ行くと、いとも簡単に新しいカードを発行してくれた。
でもこれ、日中だったからよかったけど、18時以降はスタッフさんが不在のこのホテル。
もし夜中にこれやっちまったら、どうなっちゃうんだろ。
それも聞きたかったけど、なんか英語出てこないからそのまま部屋に戻っちゃった。
ま、いっか。
滞在はあと1日だし。
9−4.この物価の違いは何?
滞在中、ずっと物価の高さを感じていた。
これまでは、ずっと日本は物価が高い、海外に行くと、特に東南アジア諸国に行くと、物価が超安くてお金持ちの気分になれる。
実際、タイに長期滞在していたときは、すごく安い物価の恩恵を受けまくっていた。
でも今回、過去最高に物価の高い国に来た。
体感としては、日本の2倍以上。
実際、最後ぐらいはレストランに行って、お酒飲みながらピザでも食べようかなと思ったんだけど、レストランでの食事(ピザなど)は、大体13ユーロ(約2,300円)以上。
お酒は、9ユーロ(約1,600円)以上ぐらいじゃないかな。
ちょっとビール飲みながらピザ食べたら、4,000円もかかっちゃうじゃないか。
居酒屋でたらふく飲み食いできるぞ。
これまで、物価の安い国に行って日本は金持ちだぜぃ、みたいに喜んでたのが、逆の立場になると、格差を感じる。
さっきバナナを測りに行ってくれた店員のお兄さんも、時給2,000円ぐらいで働いてるのかな。
人口550万人の国なのに、1億人いる日本の倍以上の価値を生み出す仕事をしているのか?
いや、そんなわけないよな。
レジ打ってる仕事は、フィンランドも日本も変わらないはずだぞ。
円高とか円安とか、通貨の価値はその国の力を現しているという話も聞く。
日本は力がないのだろうか。
そうなの?
うーん、とっても不思議。
なんでこういう格差が生まれるんだろうねぇ。
でもフィンランドは、キレイだし、オシャレだし、教育にも相当力を入れているらしいし(小学校の先生は、大学院を出ないとなれないと聞いたことがある)、納得できなくもないかな。
9-5.勇気の必要ない日常
6月22日(土)。
早くもこの日は、現地を出発する日。
この日の予定は、もうただ、宿からロバニエミ空港に向かうだけ。
空港に行ければ、あとは飛行機が日本まで連れて行ってくれる。
大変なのは、空港にいくことだけ。
ここは市街地だから、空港行きのバスなんて簡単に見つかるだろう。
でもそう言えば、空港からのバスは、乗客の一人一人の目的地に合わせて連れてきてくれた。
すごくありがたかったけど、そのデメリットとして、バス停がどこにあるかが分からないということに、この時点で気づいた。
まあ、ぱっと探せばすぐ見つかるでしょ。
ネットもあるし、地図もあるし。
でも、なんかイマイチ情報がない。
この日は土曜日。
平日の空港行きの時刻表は見つかったんだけど、全然土曜日のが見つからない。
バス停は見つけたんだけど、どうも周辺の路線バスという雰囲気で、空港行きの地図や時刻表もない。
1時間探して、あきらめた。
ホテルのスタッフさんに聞くかー。
英語で聞くの、勇気が必要だから、イヤなんだよなー。
なんか、久しぶりに、英語を使う緊張感。
そういえば、海外に行くたびに、こういうイヤな汗をかいていたよなー。
初めて行った海外は、ニュージーランドの一人旅。
思い出すのは、空港でいきなり荷物を預かられてしまったこと。
当時、ジャグリングが趣味で、ジャグリングボールを荷物に入れておいたら、到着したニュージーランドの空港で、
「これは何だ?」
と。
ジャグリングボールだと説明すると、中身は何だ?と。
え?中身なんて知らないよ。
分からないと答えると、中身を調べ始める。
「これは鳥のエサだ。持ち込めない。預からせてもらう」
仕方ないので、空港にボールを預けてニュージーランドを旅行。
問題は、ニュージーランドから日本へ帰るとき。
どうやったら預かられたボールを返してもらえるのか、全く分からない。
一応、預かり証みたいなのが手元にあるだけ。
イヤな汗をかきながらも、必死に色んな人に聞くと、
「この電話で、担当の職員につながりますので、その人に状況を説明してください」
いや、英語で電話なんてムリだよ💦
それでもやるしかなくて、必死に電話するけど、あまりに通じなさすぎて、向こうから一方的に電話を切られる。
心が折れそうになりながらも、必死に再度電話。
ようやく、担当職員がこちらに来てくれて、なんとかジャグリングボールを返してもらった。
そんなことを思い出した。
ほかにも、タイでバスを待っても3時間ぐらい一向にバスが来ず、現地の人に必死で聞いたら、その日は休日でバスは来ない、ヒッチハイクしかないねといわれて、必死でヒッチハイクしたり。
コロナもあって、4年半以上海外に行くことがなく、こうした勇気を出さなきゃいけない状況を、すっかり忘れていた。
今回は、ホテルのスタッフさんに、空港への行き方を聞くだけという、難易度はかなり低めのはずなのに、けっこう緊張。
結果、優しく教えてくれて、やっぱり今日は土曜日でバスが休みだから、タクシーで行くしかないとのこと。
チェックアウト後も少し時間があるから、2時間ほど、ロビーで待たせてもらって、その後、タクシーを呼んでもらえる、なんていう話もできたので、ホッと一安心でした。
でもホント、ひっさしぶりの、勇気を出さなきゃいけない状況だった。
でも、思えば、こうした数々の勇気を出さなきゃいけない状況を乗り越えるたびに、ドラクエのように英語力や、その場を乗り切る力・経験値がレベルアップしてきたように思う。
今回で言えば、ここを乗り越えないと日本に帰れない。
もう、勇気を出すしかない状況。
思えば、今、日本に住んでいて、勇気を出さなきゃいけない状況が、相当に少ないことに気がついた。
日本では、勇気の必要ない日常を過ごしているのか。
それは楽なんだけど、いざ、勇気が必要な場面で、あまりに勇気を出さないことになれていると、怖くて怖くて、逃げられるなら逃げる方向に行く。
すると、スキルアップにつながらない。
それは、今の自分は、ずっと今の自分のままでいることにつながってしまう。
スキル・経験は、積み重ならない。
別に積み重ならなくてもいいのかも知れない。
でも、40も後半にさしかかってきた現在、黙っていれば、この先は頭も心も体も、退化の方向に向かっていくだろう。
まだ退化したくはない。
まだまだ自分は、やっぱり新しい世界を見ていきたい。
何も海外に行くとかそういう意味ではなくて、経験したことのない新しくておもしろいことを、経験してみたい。
そう考えると、怖いことに挑戦すること。
これは自ら積極的にやっていく必要があるんだな。
空港に行くために、ただ英語でホテルのスタッフさんに話しかけるだけなのに、そんな壮大なことを考えていた、ロバニエミ最後の日だった。
10.飛行機を間違えた💦
ちなみに、ちょっとしたこぼれ話。
1−8.シンプルにやりたいことだけをやる旅程、のところで、無事に飛行機を取った、という話を書いたのだけど、実は飛行機を取り間違えた。
間違えたというか、翌日の予定を忘れていた。
6月23日(日)夕方に新千歳空港に帰ってくる飛行機を、無事に取り終えて、ようやくスケジュールが確定したなぁ、と安堵していたところ、ふと、そういえば、Podcastの収録いつだっけ?と確認すると、翌日の6月24日(月)午前に東京でPodcastの収録😱
6月23日(日)は、正午頃に、関空に到着、そこから新千歳行きの飛行機を取っていたのだけど、大阪から札幌に戻って、翌日午前にまた東京は、日程的に厳しすぎる💦
大阪から、直接東京に行った方が全然いいではないか💦
ということで、泣く泣く、せっかく取った関空ー新千歳便をキャンセル。
当然、返金はなし。
あーあ。
まあでも、このPodcast収録の予定を忘れていたことで、一気に旅程が確定した。
もし、この東京の予定も考慮していたら、また、色んな飛行機を調べて、こっちの方が1万円安いから、、、とかやって、全然飛行機を取ることができなかったと思われる。
ということで、まあ、結果オーライということで。
そんなこともあるさ、海外なんだから。ノートラブルであることの方が珍しいからね。
11.かかったお金
最後に、かかったお金の概算を記録しておきます。
飛行機:28万円
ポケットWi-Fi:0.9万円
ホテル:2万円
食費など:1.5万円(内、交通費が0.6万円)
合計32.4万円でした。
このブログは、主に自給自足の暮らしに関しての発信をしていますが、今回は、自給自足とは全く関係のない、フィンランドに白夜を見に行ってきたお話でした。
ただ、自給自足の暮らしは、ちょっとお金に困っているイメージをお持ちの方もいるかも知れません。
でも、ちゃんと海外に行くこともできますよ。どんな暮らしをしているかは、無料のメルマガ講座で解説していますので、興味のある方は下のフォームからご登録ください。メールアドレスだけでも登録できますよ。