タイ暮らし2015 ぼくらを家に招いたのに、自分は出かけてしまうタイのお母さんw

サタデーマーケット

タイ暮らし19日目~今日は待ちに待ったサタデーマーケット!

週に一度の家族でお出かけの日です。
サハイナンに来てから3度目です。
1回目は暑い中歩き疲れ、2回目は色々と町の様子がわかった。
その経験を踏まえて、3回目の今日はもっと楽しむぞー!
往復徒歩4時間の町へのお出かけなので、数日前から綿密に計画を立てていた。

さて朝食。
村長さんとこんなお話を。

村長さん
「町へのお出かけは週に一度、ネットも週に一度、
 夜は電気がないから寝るだけ、だけどそれで充分だねと。
 ここはエアコンも扇風機もない、普通のタイ人から見ても、
『えー?』と驚かれてしまうけれども、全然問題ないでしょ?」

自分
「うんうん、充分充分、なんも問題ないね。
 むしろ幸せだねぇ。」

と話しながらの朝食。
ほんとそうだなー。
日本に帰ったら、買い物の日を週に一度にしようかなー。
ここはとても暑いのに冷蔵庫すらなくても暮らせている。
食料の買い出しは2日に一度ぐらい代表して誰かが行くけど、個人的な買い物に行く人は本当に少ない。
日本だと思いついたら即行ってしまうからなぁ。
自分の日本での行動を反省だな。
ビール飲みたいから近くのコンビニまで車を走らせてしまったりね。
そういう小さい行動を少しずつ変えていこうかな、帰ったら。

実際、この時タイから帰国して、
週に2~3回は行っていたスーパーへの買い物が、週に1回に減りました。
そしてそれから3年経った現在は、月に1回程度になりました!

さて出発。
まずはネットワークを求めてWiFiカフェへ。
カフェまで徒歩1時間半。
頑張ります。
と思ったら歩き始めて10分ぐらいで、
「どこ行くんだい?」
と車に乗った3人組の男性に声をかけられた。

カフェに行くというと、「乗ってけ乗ってけ」と。
ありがとうございまーす!
ここの人は本当にやさしい。
そういえば村長さんが朝、もう一つおもしろいことを言っていた。
この町は観光地じゃないから人がやさしいんだ、これが観光地だったら、
何をするにもお金お金になっちゃうよ。
なるほど、そういうことなのかもしれないなー。

ちなみにこのサンドットさんがサハイナンに引っ越してくる前にいた
タコメパイというファームは、映画のロケ地になってから観光地化されて、
何をするにもお金お金になってしまったと言ってました。

しかし、乗って行き先を告げてから気づいた。
最初の目的地はカフェじゃなくて郵便局だった!
郵便局に行って国際郵便を出すんだった!
しかしここで車を停めてもらっても、タイ語が下手でその説明はできず、混乱するだけだ。
今回は郵便局は諦めよう。
郵便局を通り過ぎてWiFiカフェに到着。
ありがとうー!
90分の道がわずか10分に短縮された。
すげー。

さて、カフェ前に着いたので、カフェに入ろうとしていたら、
またしても一台の車が停まった。
10日ほど前に行った小学校で会った、ある小学生のお母さんだ。

「今から買い物に行くんだけど、ちょっと買い物したらすぐ帰るから、
 うちに寄っていって。
 WiFiならうちにもあるからそれを使っていいよ。」

ということでそのWiFiカフェにはいかず、その方のおうちへお邪魔することに。
その方の家は、少し大きめの個人商店のようなところの二階。
だだっ広すぎるワンルームマンションといった感じの家。
部屋がかなり広いわりに、モノがほとんどなくて、とても気持ちがよい。

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「ここでくつろいで待っていて。
 買い物に行ってすぐ戻るから。」

さてその二階の彼女の自宅には、
先日学校で会った彼女の息子さんと、遊びに来た彼の友人がいた。
少し話しかけてみると、照れながらも笑顔で対応してくれた。
だけど今はゲームに夢中のようだったので、自分は話しかけすぎるのをやめ、
少し離れてネットをしていた。

一階の商店の店員さんが、飲み物やお菓子を用意してくれて、
「トイレもシャワーも自由に使って。
 昼寝でもして待ってて」

と。すごいなー、どこまでこの方たちはオープンなんだろう。
一通りネットでやりたいことも終わった後、一階の商店を見に行ってレジに立っている人を見た。
見たことにある人だと思ったら、先週の土曜日に町までうちらを車で乗せて行ってくれた人だ!
あれ、今日声をかけてくれた人の旦那さんだったのか!
すごい偶然。
いや、彼女はそれも全部わかった上で声をかけてくれたのかなぁ。
さらに不思議なのは、彼女の旦那さんは警察官であるはずなのに、
なぜ商店のレジに立っているのだろう。

いろいろな疑問が湧いてくるが、タイ語がわからず聞けずじまい。
1階の商店で買い物をして、2時間半ほどその家で過ごして、
さすがにそろそろお昼ご飯を食べる時間なので帰ろうとした。
ちょっと買い物に行ったはずの彼女はまだ帰ってこない。

仕方ない、お昼があるし帰ろうと思った。
店員さんに、その旨をつたえると、
いや、彼女はすぐ戻る、彼女が一緒にご飯を食べようと言っているので待っててくれという。
(スマホの翻訳機能を駆使しながらw)

あら、そういうことだったんだ。
ということでさらに待つこと30分。
彼女が食事を持って帰ってきた。
うちらのために、どこかで麺料理を調達してきてくれたようだ。
ありがたい!

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レストランではなく、夢のタイ人の家庭料理!
(家で作ったものではないけれども、お昼ご飯はもっぱら家では作らないのが習慣のようだ。
 つまりこれが、普段食べているものだと思われる。)

食事後、彼女と翻訳ソフトやタイ語のガイドブックなどを駆使して会話を。
タイの人はやさしいですねと言ったところ、彼女は翻訳ソフトを通して一言、こう言った。

「無意味」

一瞬意味がわからなかったが、それは翻訳ソフト、ニュアンスを上手く伝えられていないだけ。
感じ取ったニュアンスから推測される、彼女が言いたかったことはこうだ。

「全然そんなことないですよ、普通のことですよ。」

見ず知らずの外人(実際には会うのは二回目だけど)を外で見かけて、
家に招待してお昼ご飯をごちそうするのが普通のこと!?
だけどここの人たちは、確かにそんなことを全く普通にやってしまう人たちばかりだ。
自分たちはただただその行為に甘えさせてもらっているが、
なんというか本当に、息を吸って吐くように見知らぬ人に声をかけて助けてくれる。
すごい文化だなぁ、すごい習慣だなぁ、昔の日本もこういう感じだったのかなぁ。

すっかり長居してしまった。
時間は2時。
次なる目的地は、アイスを食べに、先ほど行きかけたカフェ。
カフェに行くのだというと、また車で送ってくれるという。
全くもって感謝感謝だ。

カフェで子供にはアイスを、自分たちはコーヒーを注文。
先週子供にはアイスを無料にしてくれたので、今日は払いますよと言ってアイスを注文。
1週間ぶりの氷入りコーヒーが身にしみる。うまい。
今日は時間がないので飲食終了後、すぐに会計を。
値段を聞くと、また子供のアイス代が入っていない。
払いますよというと、いいのいいのと。
親切すぎるタイの人たち。

次の目的地はサタデーマーケット。
1週間分の子供達のおやつ用の果物や、今日の夕飯を買い漁る。
一通り買い物を終えると、広場で買ったものを広げてちょっと早めの夕飯。
こんな雰囲気のところで食事。
山がきれいで気持ちいい。

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あっという間に帰る時間。
ちょっと遅くなってしまった。
帰る頃には真っ暗闇を歩かなければならないかもしれない時間。
急いで歩いていると、今度はトラクターに乗ってお米を運んでいるおじさんが、
こちらを見て親指を立てている。
軽い挨拶かと思って同じように親指を立てて挨拶をし返すと、トラクターは停まってしまった。
そしてまたまた、「どこへ行くんだい、乗ってけよ」と。

道の途中まで送ってくれるという。
すごすぎる、本日3組目、4回目の逆ヒッチハイク(?)。

この時初めて、「逆ヒッチハイク」という言葉を使いましたw

またしても30分ほど徒歩時間を短縮していただいた。
すごすぎる。
そしてついたところがちょうどアイス売り場。
食べ足りない子供のために、休憩する時間の余裕ができたので、アイスとジュースで休憩。

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また歩き始めて10分ほど。
ヘイヘーイと陽気な家族が声をかけてくれる。
どうも、昨日妻と娘が散歩中にあった人のようだ。
「村まで行くんだろ、乗ってけよ!」
すごすぎる。

結局本日、4組5回の逆ヒッチハイクにより、
ほとんど歩かずに明るい時間に帰ってくることができた。
こんなに色々な人に色々としていただいて、自分にこれからできること。
自分も困っていそうな人には声をかけられるような人間になろう、妻とそう話した。
実践は難しいのかもしれないけれど、ここの人たちは息を吸って吐くようにやっている。
この姿を目標にしよう。

もう一つ。
村長さんが言うには、どうもこの町に日本人が滞在していると有名になっているらしい。
外国に行くと、自分はその国の代表になるらしい。
日本人代表として、謙虚な心を持ち続け、感謝をしっかり表せるように、
間違ってもやってもらって当たり前という心が生まれないようにしないとなと、
身が引き締まる思いです。

というわけで今回も、大満足の1日。
明日からもまた来週のサタデーマーケットを楽しみにしつつ、6日間元気にサハイナンの仕事をしようと思う。

(この記事は、2015年11月29日のブログを再編集したものです。)

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